◆恋愛と同じで会えない時間に絆は強まっているということですね。
橋口:ですね。だから有観客でキャパシティーを狭めて人数を絞ってやった時も、会えた喜びみたいなものを、直接歌に込めて届ける喜びもあらためて感じましたし。また無観客の日本武道館をやらせてもらった時に、「次は絶対に有観客でやりたい」って僕らも思ったし、応援してくれている人たちもその配信を見て「次は絶対一緒に同じ空間を共有したい」って思ってくれていたので、そういう夢を一緒に追うっていう意味でもすごくつながれた瞬間がありました。
◆この配信を通して、次にやりたいことは見えましたか?
橋口:皆さんが今回のカバーのラブソングセレクションをどういうふうに受け取ったのか、その反応も気になるところではありますね。僕らとしてはすごく楽しかったし、またやりたいです。
因幡:もっと長尺のカバーライブもやってみたいよね。
橋口:新しいコンテンツみたいなのもやりたい。ラブソング、カバーっていうのもそうですけど、ただツアーをやっていくんじゃなくて。こういう期間だからこそ、新しいことにもバンド単位で挑戦していきたいなという思いはあるので、第一歩がカバーですごくよかったなって思いました。
◆昨年、結成10周年を迎えられましたが、この10年で変わったなと思うことはありますか?
横山:変わったことじゃないかもだけど、デビューした時に“想食系バンドミュージック”っていうキャッチフレーズをつけて、爽やかにやろうとしてた。自分たちをどう見せようっていう話をして、最近僕ら5人の中で落ち着いているのは、等身大でやったほうがいいんだってこと。トークとか自分たちをそのまま出したら、喜んでくれる人たちがいて、それで音楽もしっかりと自分たちらしく演奏して、歌うっていうことでいいんだっていうのを、10年たって、最近みんなでよく話してるなって思いましたね。広がったのが女性目線の歌なので、等身大なのかって言われたらちょっと矛盾はあるかもしれないですけど(笑)。
村中:そう考えるとメンバーの距離感はずっと一緒かもしれないね。むしろ、より仲良くなったかもしれない。仲が悪くなったことがないので、そういうところが本当に付き合い方が変わっていないのかな。