◆演じる上で心がけたことは?
鈴木:振り切ったお芝居ですね。これまでのお芝居とはまた違う挑戦をさせていただきました。“にらむ”という1つの動作に対しても、大げさにお芝居をしてコミカルさを残したり、すごく大きなリアクションで驚いたり。このお芝居が、見てくださる皆さんにどう受け取られるのか、ちょっと気になっています。
◆瀬戸さんはいかがですか?
瀬戸:僕が演じる山田は、船橋のよき理解者として、船橋が道を逸れそうになった時に戻してあげる、そういう優しさを強く持った男だなと思います。船橋と山田は同い年ですが、お母さん目線で船橋のことを見ているところはあります。
◆船橋をはじめ、個性の強いキャラクターたちが本作の特徴ですよね。
鈴木:そうですね。ドラマの冒頭のミュージカルシーンから、この作品のコミカルな世界観が伝わると思います。真面目なストーリーじゃないよっていう。心情のせりふが多いのもこの作品の特徴で、そこはお芝居する上で苦戦した部分ではあったんですが、後半になるにつれて違和感は少なくなっていくと思います。
瀬戸:モノローグがあることによってそれぞれのキャラクターの奥行きが増していますよね。濃いキャラクターがさらに立っていると思います。
鈴木:余談ですけど、このモノローグはロケをした学校の音楽室で録ったんですよ。真夏でものすごく暑かったのですが、雑音が入らないように音を録る時だけ、窓を閉めて扉も閉めていました。台本に汗を垂らしながら撮ったので、ぜひ皆さまには注目していただきたいです(笑)。
瀬戸:(笑)。
◆お2人は映画「ストレイヤーズ・クロニクル」以来、約4年ぶりの共演です。久しぶりに共演してみていかがでしたか?
鈴木:今回『お茶にごす。』で共演すると聞いた時は、まずびっくりしました。
瀬戸:以前共演させていただいた時も、鈴木さんはデビューしたての僕にすごく優しく気遣いをしてくださっていたんですが、今回も周りのキャストやスタッフさんを第一に気遣って現場を進めてくださっていて。鈴木さんの大きな背中がさらに大きく見えました。