駒木根葵汰インタビュー「毎日が勉強。成長できるよう頑張ります!」『機界戦隊ゼンカイジャー』

特集・インタビュー
2021年03月06日

スーパー戦隊シリーズの45作目『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系 (日)前930)が37日にスタートする。今作は、主人公・五色田介人(ごしきだ・かいと)が変身するゼンカイザーたちが並行世界を手中に収めようとする悪に立ち向かう物語。ゼンカイザーはレッドではなく“レインボーカラー”、仲間は全員人間ではなく“ロボット”と、斬新な設定で早くも話題を呼んでいる。そんな異色作で介人役に挑むのが、駒木根葵汰(こまぎね・きいた)さん。新たな正義のヒーローをまさに日々“全力全開”で演じている若手俳優の新星にインタビューを敢行した。

◆介人役に決まったと知ったのは、いつごろですか?

昨年11月の終わりごろですね。動画オーディションがあるからと事務所に呼ばれて。「きっとスーパー戦隊のオーディションはダメだったんだな。でも、次へ進もう!」と気合を入れて、カメラの前で紙に書かれた質問に答えていったんです。で、最後にまた違う紙を渡されて「そこに書いてある言葉を即興で自分なりに解釈して、役に合わせて言ってみてください」と指示されて。よく分からないままその紙を見てみたら「合格しました!」と書いてありました(笑)。

◆サプライズだったんですね(笑)

そうなんです。でも、僕としてはちゃんと教えてほしかったなって(笑)。スーパー戦隊から気持ちを切り換えて、動画オーディションとして臨んでいたので、大したリアクションもできなくて(笑)。紙に書いてある文面を見ても、本当かどうか疑っちゃうじゃないですか。

◆でも、うれしさはこみ上げてきたのではないですか?

確かにうれしかったのですが、なかなか実感は湧かなくて。自分が主演させていただくことを秘密にしておかなければならなかったので、それも要因かもしれません。撮影が始まってからも、心の片隅に少しふわふわした気持ちがあって。でも、今年に入って1月の制作発表で情報解禁されて、いろんな方から祝福のメールを頂いて。それでやっと実感が湧いてきました。今は主演としての覚悟と責任感をしっかり持って日々撮影しています。

◆実際に介人を演じてみて、手応えはいかがですか?

すごくエネルギーを使います(笑)。あんなにテンションの高い人間を僕は他に知りません。感情をむき出しにして話さなければならないので、家に帰ったらいつもぐったり(笑)。最近では介人に引っ張られて、声のボリュームも大きくなりがちで。普段は、こういう取材の時よりも小さいんですけど(笑)。でも、演じにくさは感じません。僕は自分自身がどんな人間なのか、そこまで深く理解できているわけではないですが、介人はそんなにかけ離れていないと思います。

◆介人の衣装を着ると、おのずとスイッチも入るのでは?

そうですね。今回、役衣装の1つとしてピアスも付けているんです。シルバーとゴールドになっていて、実はそのデザインは変身する時に使う「ギアトリンガー」という銃と「センタイギア」というアイテムがモチーフになっています。ぜひそこにも注目してもらえたらなと。

◆介人が変身するセンカイザーは、白を基調とした“レインボーカラー”のヒーローです。

介人役に合格したことを知った後、番組の企画書を拝見して、その時初めて知ったんです。「白っ!?」って驚きました(笑)。

◆戦隊ヒーローの中心人物のカラーと言えば、赤ですからね(笑)。

そうなんです。だから、自分もレッドだろうと思っていたんですけど、全然違っていて(笑)。で、仲間たちのビジュアルを見たらみんなロボットで、さらに驚きました(笑)。マネージャーさんに「これ、どういうことなんですか?」と聞いたら、「人間は介人一人でした」と。正直、混乱しましたね(笑)。

◆仲間が全員ロボットというのは、かなり斬新ですよね。

でもいざ撮影が始まって思ったのは、過去のスーパー戦隊シリーズの仲間との違いは見た目だけだということ。ロボットなので表情の変化はありませんが、その分、体を使って表現してくれるので、気持ちが伝わらないということはありません。それに、声を吹き込む声優さんたちも浅沼晋太郎さん、梶裕貴さん、宮本侑芽さん、佐藤拓也さんと豪華な方ばかりですからね。

◆駒木根さんもゼンカイザーのアフレコがありますよね?

はい。アフレコは初めての挑戦で。最初の収録は劇場版だったのですが、あまりにも難しくて、その日は打ちのめされました…。アフレコは映像を見てからテスト、本番という流れなのですが、周りの声優の皆さんは発声からして違う。そして、すぐにせりふのタイミングをつかんで、台本にないアドリブまで入れていくんです。自分の実力のなさを痛感して、悔しかったですね。

◆そういう試練を乗り越えていかなければならないわけですね。

はい。これまでのようなスーパー戦隊の作品であればみんなで一緒に頑張ろうとなるところなのですが、今回は僕一人…。最初は戸惑いもありましたが、ベテランのキャストさんやスタッフがいるので毎日が勉強です。生身の芝居でも声だけのアフレコでも、学ぶことがたくさんあります。これから1年間撮影を重ねていき、たくさん成長できるよう頑張っていきたいと思っています!

PROFILE

●こまぎね・きいた…2000130日生まれ。茨城県出身。O型。高校時代にInstagramでスカウトされ、芸能界へ。映画「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」では、「魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム」「騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ」とともに「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」が3本立てで上映中。

作品紹介

『機界戦隊ゼンカイジャー』

テレビ朝日系 毎週(日) 前9301000

<STAFF&CAST>

脚本:香村純子ほか

監督:中澤祥次郎ほか

出演:駒木根葵汰、榊原郁恵ほか

声:浅沼晋太郎、梶裕貴、宮本侑芽、佐藤拓也ほか

(榊原さんの「榊」は木へんに神が正式表記です)

●photo/小澤正朗 text/佐久間裕子

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