◆もし、また門脇さんと共演するならどんな作品がいいですか?
殺人犯と刑事とか、面白いかもしれませんね。追い追われるうちに友情が生まれる、みたいな。「タクシーの女」の印象だとキリッとした麦さんのほうが刑事っぽいので、逆に入れ替えて、私が刑事で麦さんが犯人だったら新鮮かもしれません(笑)。
◆古川さん自身、タクシーにまつわることで不思議な経験をしたことはありますか?
台湾で写真集を撮影した時に、タクシーの運転手さんが協力的でした。こっちの角度から撮ったほうがいいんじゃないかみたいな感じで、いろいろ助言してくださったんです。「タクシーの女」の場合は、そんなほんわかした感じではないんですけど(笑)。狭い車内の中でワケありの姉妹が2人きりという緊張感を味わっていただけたらと思います。
◆朝ドラ『エール』では主人公の娘、『この恋あたためますか』ではコンビニで働く中国人のアルバイトを演じて話題になりました。どちらの役柄も全く違うため、素の古川さんがどんな人なのか、気になる人が多いと思います。
面白いこと、人を笑わせることが好きで、仲のいい人と一緒だとずっとふざけていることが多いです(笑)。小さいころから人を笑わせることが好きですし、お芝居のジャンルとしてもコメディにも挑戦してみたいと思っています。
◆昨年は女優として一つの転機になったと思いますが、自分自身変わったと感じるところはありますか?
以前は“こういうふうに演じなきゃ”みたいな気持ちが強かった気がします。だから思うようにできなかったり、想像の範囲内でのお芝居しかできなかったりして、悩んだ時期もありました。でも少しずつ周りを見る余裕が出てきましたし、どんなことでも取りあえずやってみるという前向きさも生まれた気がします(笑)。