橘:これから本番っていうのに加減を知らないんですよ(笑)。でも、最近はちょっと休みを入れるようになったり、効率的に練習するようになったよね。
千葉:けがとかで体にでるようになって、やりすぎはかえってよくないんだなって。
橘:毎日ガムシャラにやればいいってもんじゃないって気づいたんだ。
千葉:まあ、10代だけですね、それができるのも(笑)。
◆慶太さんはマインド的な部分では常にポジティブでいられても、身体的な部分での悩みを抱えていた時期がありましたよね。
橘:確かに声が出なくて、結構ナイーブな時期がありましたね。ライブ前とかも全くしゃべらなかったですし…。
千葉:誰も話しかけちゃいけないような空気を出してたよね(笑)。
橘:でも、自分でも忘れもしないのが「Timeless」ツアーの時からめちゃくちゃしゃべるようになったこと(笑)。昔は練習した以上のものを本番で出してやろうと思って、ギリギリまで自分を追い込んでライブに臨んでいたんですけど、その分練習の時にアベレージを上げておけばいいんだって思って。普段の練習をめちゃくちゃ頑張って、本番前に練習するのをやめたら、調子がよくなってそれまで変に考えすぎていたんだなと気づいたんです。今、僕は35歳なんですけど、35年の間の1時間一生懸命頑張ったところで、変わることってほぼないというか。それよりも日ごろの練習やその積み重ねが大事だと思っています。
◆お二人とも、ストイックの極みですね。
橘:時間は無限にあるものではないですし、使い方次第で人生が変わると思っているので、1分1秒を無駄にしないように自分のプランに当てはめるようにしています。でも、最近は心の余裕も必要だと思うので、練習するだけでなく、家族と過ごしたりすることでリセットすることも心がけてますね。音楽を追求することに対しては、そもそも苦だと思ってないので、苦しんでストイックにやっているというつもりは全くないですし、とにかく楽しいからやってるという感じですね。