◆本作が初共演となりますが、共演されてみての印象はいかがでしょうか?
宮近:萩原さんは、顔合わせの時や読み合わせの時に、せりふの読み方が素晴らしくて。しかも、自分でそのせりふなどをかみ砕いた上で、自分のプランをお話しされていて、「俳優さんってすごいな」と。リスペクトしているので背中を見て頑張ります。
萩原:宮近さんは、いつもずっとニコニコしてますよね。
宮近:これまで同世代の俳優さんとあまり共演がなかったので、リラックスして臨めてます。そのおかげか、なんでも楽しくなっちゃって、それでニコニコしてますね。先日の撮影もすごく寒かったんですけど、それがなんだか面白くなってきちゃって(笑)。
萩原:いつもとても楽しそう(笑)。
宮近:萩原さんも僕には負けるけどニコニコしてるよね(笑)。キャストもそうなんですけど、スタッフさんともコミュニケーションを取れていて、僕的には居心地が良いのでやりやすい環境につながっています。
萩原:そうそう。原作ありきではあるんですけど、人間が演じる時の違和感をなくすというか、漫画だからこうだよねじゃなくて、実際に人間がやると、このほうがいいよねという話し合いを監督さんたちと、どのシーンも細かくやれているので、それはすごくいいなと思います。
◆原作や脚本で、楽しみにしているシーンはありますか?
萩原:正直、ページをめくる手が止まらないぐらい原作が好きなシーンだらけでした。いつも原作ものの実写化をやらせていただく時に、好きなコマだったり、印象に残ったところにふせんを貼っていくんですが、今回ふせんだらけになってしまって…。シーンもひなたの表情も自分がやってみるのが楽しみです。スタッフさんが“リスキみ”があると言っている“ザ・RISKY”と思わせるカットがあって、「絶対許さない」という強い表情のカットなどがたくさんあるので、そのカットを演じているのがとても楽しいですし、あの時読んだ原作のあの表情を超えたいなと思いながら常に挑んでいます。「絶対許さない」と「黒田美香、桜井亨」とフルネームでいうところは、特に気持ちを込めて言ってます(笑)。
宮近:原作に光汰のキラーカットや印象に残るワードがあって、それはきっと原作が好きな人には印象的な部分だと思うので、そのせりふが出るまでに、光汰にどれぐらい起伏があったのかというストーリーを大事にしたいからこそ、そこへのつながりも大事にしないといけなくて…。難しいですが、挑戦できる楽しみもあります。第2話(MBSで4月1日放送)の「不幸な美人ってエロいよね」というせりふのところを最近撮ったんですけど、監督のアドバイスやロケーションもあって、より表情や気持ちが残るようなシーンになったかなと思うので、自分も楽しみにしてますし、皆さんにも楽しみにしていただきたい部分です。