◆宮沢りえさん、八代亜紀さんなど豪華ゲストが歌う“女のうた”も本作の見どころの1つですが、撮影はいかがでしたか?
台本で歌詞を読んだだけじゃ分からなかった曲調、メロディーを聴いて、驚きが大きかったです。そして人生の先輩の方々とたくさんお会いして、それぞれの“表現すること”との向き合い方を学ばせていただきました。実は、映像では “女たち”と清美は一緒には映らず、カメラが私の目線になっています。ただ現場で共演者の皆さんと会話するシーンの空き時間には“内臓宝石の女”の真矢ミキさんと私の大好きな宝塚のお話をすることもできて。“総理大臣の女”の八代亜紀さんはテレビのイメージそのままのとてもチャーミングな方で、私もお会いした時にパワーを頂きました。
◆中でも印象に残っている“女たち”からの言葉はありますか?
「知らないことは罪だよ」という清美のせりふがあるんですが、その前に“毛皮のコート着る女”(メイリン)が「無知なのは罪」って言うんです。そのシーンが好きで、私もはっとさせられた言葉でした。
◆そして物語では、TARAKOさんが声を担当した“FM999”のDJと清美のやりとりも重要なパートになっていますね。
清美にとっての“FM999”は誰でもきっと経験がある、頑張らなきゃいけない時に自分で自分を励ましたりする存在だったんだと思います。そしてラジオDJ役のTARAKOさんは本当に優しくて、その場にいるみんなが大好きになっちゃうようなすてきな方でした。私はTARAKOさんの仮収録した音源を聞きながらお芝居をしていたんですが、TARAKOさんの声を聞くだけで本当に気持ちが動くんです。声だけでこんな表現できるなんて素晴らしいなって感動しました。