現在活動休止中の4人組バンド「きのこ帝国」のVo/Gtで、現在はソロ活動に専念している佐藤千亜妃さんが、4月8日(木)スタートのドラマ『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)の主題歌を担当。「自分の経験とこの物語のメッセージがリンクした」と語る佐藤さんに主題歌「カタワレ」に込めた思いや、2014年にきのこ帝国がリリースした「クロノスタシス」の再ブームについてなどを聞きました。
◆新曲「カタワレ」はドラマ『レンアイ漫画家』のために書き下ろされたとのこと。同作は、恋愛下手な恋愛漫画家とアラサー女子の不器用な2人が織り成すハートフルラブコメディですが、楽曲はどんなイメージで制作されたんですか?
もともと原作は読んでいたのですが、台本を読ませていただき、ドラマのストーリーをイメージしながら作りました。オファーを頂いた時は、ラブコメドラマの主題歌ということで、恋をしている女の子がキュンとする要素や恋愛の甘酸っぱさを表現することが求められているのかなと思っていたんです。でも、プロデューサーさんとの打ち合わせの時に「人生の伴侶との出会い」「かけがえのない人に出会い、一緒に生きていくこと」をテーマに歌詞を書いてほしいと言われて。すごく感情を込めやすい、グッとくる作品になりそうだなと思いました。ポップでキャッチーなメロディに仕上がったので、その分歌詞では人生の重みや人との出会いの大切さ、そしてそれらを理解して生きていく主人公の姿をしっかりと描くことを意識して作りました。
◆イントロからすぐに歌が始まるところもまさにキャッチーですよね。
ドラマの挿入歌としても流したいとのことだったので、歌で引っ張っていけるようにインパクトを出したくて、歌始まりで作りました。その分、出だしの言葉は特に大切になるなと思ったので、聴いていて続きが気になるような歌詞にしようと考えたんです。例えば、恋をしたり、大切な人に出会ったりした時って「この人は自分にとってどんな存在なんだろう?」と考えることもあると思うんですが、その時の胸の内を出だしの問いかけるような歌詞に入れ込んで、恋の始まりとして表現しました。