◆この歌詞には佐藤さんご自身の経験も盛り込まれているのでしょうか?
はい。原作を読んで抱いたイメージも自分の経験も、どちらも同じくらいの熱量でミックスされています。自分1人で生きていけると強がって生きていても、やっぱり誰かとの出会いに救われたり、言葉で励まされるだけでなく、ただそばにいるだけでも癒やされたり救われたりするような関係があると思うんです。それは恋人同士の関係に限らず、家族や友人関係にも言えることだと思うんですが、そういうかけがえのない出会いは日常の中にあるので、どうしても見落としがちなんですよね。そこに気づくことが大事なんだという思いは、自分の経験からもそうですし、この作品が伝えていることでもあるので、そこがリンクしたおかげで歌詞は自然と出てきました。
◆3月3日には「声」をリリースされたばかりです。昨年は楽曲制作で多忙な年だったのではないでしょうか。
去年1年間はアルバム制作に打ち込んでいて十数曲レコーディングしたんですが、コロナ禍でライブができない状況が続いていたので、その分時間をかけてアレンジを練って1曲1曲すごく丁寧に作らせてもらうことができました。ミュージシャンにとってライブができないというのは苦しいことなんですが、そうなると自然と曲を作ってレコーディングをして…という流れになるんですよね。楽曲制作に救われる部分は大きかったです。
◆先ほど今年中にアルバムが出せたら…という話も聞こえましたが…。
はい、今年中に出るはずです! すごく良いアルバムになりそうなので、私自身もすごく楽しみにしています。