映画「バイプレイヤーズ」公開!松居大悟監督「皆さんの中でそれぞれに思いを馳せていただければ」

特集・インタビュー
2021年04月10日

◆アドリブ満載の現場で松居監督が驚いた方はいらっしゃいましたか?

小沢仁志さんですね。すごかったぁ。誰よりも自由でした(笑)。普段からよく険しい顔をされているので、もしかしてこういう映画の撮り方に怒っているのかなと思っていたんです。でも、ものすごく楽しんでくださっていて(笑)。それに、いつも「俺は台本を読んでないから」って言うんですが、アドリブだらけの中で“これを言わないと、この場面が成立しない”という大事なせりふは、決まって小沢さんが言ってくれるんです。当たり前ですけど、台本読み込んでいるんですよね。

◆核となる部分はしっかり押さえていらっしゃるんですね。

本当にそうだと思います。“これ以上やってしまうと本筋からずれてしまう”というさじ加減を肌感覚で分かっていらっしゃる。そうかと思えば、映画のとあるシーンはセットがフルCGの予定だったので撮影前に「皆さんが電車の窓から見えている設定です」と説明したんですね。にも関わらず、小沢さんはすぐに窓から飛び降りようとして(笑)。本当に自由でした(笑)。

◆(笑)。そうした皆さんと次世代の若手が共演しているというのも面白い構図ですね。

若手は振り回されて、大変だったと思います。“この人たち、本当に台本覚えないなあ”って思っていたでしょうね(笑)。しかも、ただでさえ若手を困らせているのに、津田(寛治)さんは(渡辺)いっけいさんのアドリブに自分の言葉をわざとかぶせながら、「こうすればあとでカットされないんだよ」って(柄本)時生に話したりしていて。一体何を教えてるんだって思いましたけど(笑)。

◆元祖の皆さんはシーズン1のころから自然体の演技をされていましたが、カメラが回っている時とそうでない時も変わらないのでしょうか?

みんなで集まって休憩をされている時はドラマのまんまですね。素晴らしい役者さんたちですし、1人ひとりだとすごく大人なんですが、そろうと途端に少年のようになるんです。たまにずっと雑談をされていて、「なんだよ、今、カメラ回しとけよ」って言われることもありました(笑)。

下記の「CTAボタン」を設定することで、ユーザーがスマートフォンで記事詳細ページを開いた際に「続きを読む」の下に「CTAボタン」を2つ追加できます。上段「CTAボタン」に設定したものは上に表示、下段「CTAボタン」に設定したものは下に表示されます。
2025冬ドラマ最新情報まとめ2024→2025 年末年始・お正月特番一覧
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4