アラサー大人女子のリアルな恋愛事情を描いた『理想のオトコ』(テレビ東京系 毎週(水)深0・40)で、独身の美容師・燈子を演じる蓮佛美沙子さん。今年2月に30歳の誕生日を迎え、まさに「ドンピシャの世代だから共感できる部分がある」という蓮佛さんに、演じる上で意識したことや結婚相手との理想の関係性を聞きました。
◆このドラマの出演が決まった時の気持ちを教えてください。
ここまでどストレートな恋愛の作品に出演することは今までほとんどなかったので、現場で自分がどんな気持ちになれるのかなとワクワクしましたし、知らない自分に出会えそうだなとドキドキしました。
◆蓮佛さんご自身もちょうど30歳ですが、“アラサー女子”にはどんなイメージがありますか?
正直イメージはあまりないです(笑)。でも私自身が俗に言う“アラサー”ど真ん中の年齢で、仕事もある程度分かるようになって生活サイクルも確立してきた中で、結婚の話題を振られることが増えてきたのは感じます。結婚に限らず、年齢的に次のステップを考える世代なのかなという印象はありますね。
◆燈子をどのように演じようと思いましたか?
燈子の気持ちに寄り添って物語が展開していくので、誇張した表現をすることよりも燈子自身のナチュラルなキャラクターに合わせて自然体でいるように心掛けました。燈子は久しぶりの恋愛でどうしたらいいのか分からない…という役なので、“受け”の芝居を大切に、安藤(政信)さんやほかの役者さんたちから投げられたボールをしっかり受け取って返すようにして。あとはとにかく自然体でいることを意識しました。
◆燈子に共感できる部分はありましたか?
恋愛の入り口で「私この人のこと好きなのかな?」と思い始めてからどうしたらいいか分からなくなる感じとか(笑)。私は燈子ほど鈍感ではないと思いますが、傍から見ていたら「絶対彼のこと好きじゃん!」という感じの中、「この気持ちは何だろう?」ってずっとグルグル考えすぎてしまうのは私にも経験があります。
◆ミツヤス(安藤)のことが内心気になっているのに、なかなか動きだせないというシーンもありました。このシーンについてはいかがですか?
好きだけで動けない、大人になっていろいろ知ってしまったからこそ本能だけでは動けないことにも、ものすごく共感しました。このジレンマは、たぶん私が今30歳で、燈子とドンピシャの世代だからこそより共感して表現できたのかなと思います。
◆ほかに共感したことはありますか?
あとは30歳を越えても結婚をしていないことにあまり焦りを感じていないところです。劇中、茉莉沙(藤井美菜)のセリフで「30歳を越えて色恋が何もないなんて…」というのがあるんですけど、私も燈子と同じように恋愛がしたいなという漠然とした思いがあるだけで具体的にこうしたい! という願望があるわけじゃないので、そこもすごく「分かるな~」って。
◆世間では30歳までに結婚したいと思う女性が多いと思うのですが、蓮佛さんご自身はいかがでしたか?
いつかは結婚したいなと思うけど、30歳までに…とは思ったことないですね。私の周りだと、25歳頃で結婚出産の第1次ブームが来たんですけど、その時も「そうなんだ!」というくらいで。結婚=生涯この人と共にいたいと思う人とするものという認識なので、ただただ結婚がしたいというふうには思わないです。
◆劇中では、独身の燈子は既婚の茉莉沙から「負け組」と称されるシーンもありましたが。
私は独身が負け組だという感覚はゼロです。そんなこと思う必要ないのになって。みんなやりたいことをやればいいじゃないと思うし、結婚が勝ちという概念なんてなくなればいいのになと思います。もっと考え方の幅が広がってほしいです。
◆“アラサー”という強迫観念や既成概念に苦しむ女性が、蓮佛さんのようにフラットな考え方を持つにはどうしたらいいと思いますか?
世間一般的に、若いほうがいいという考え方ってあるじゃないですか。確かに、年齢って取り戻せないものだから、若くてたくさん時間があることに対してうらやましいなと思う気持ちは消せないし、別に消す必要もないと思うんですけど。でも年齢や性別関係なく、悩むことや立ち止まることはあると思うんです。その中で、例えばおいしいものを食べて幸せとか、何でも話せる友達がいて恵まれているなとか、そういう小さな幸せをきちんとかみ締めていったほうが人生楽しいし生きるのが楽なんじゃないかな。だから年齢を重ねたとしても周りの環境が変わったとしてもその幸せのハードルはそれぞれ変わらないし、そのままでいいじゃん! って私は思います。
◆その考え方を持ったほうが、楽しく生きられるんじゃないかと。
この考えに自信があるわけじゃないですけど、私の人生は私のものだと思うことですね。
◆では結婚相手とはどんな関係性が理想ですか?
ドラマでは燈子の恋愛において男性に守られたいと思う受動的な気持ちが、回を重ねるごとに能動的な気持ちに変わっていくんですけど、それを見て私もこんな関係性がいいなと思いました。相手が弱っている時は私が引っ張ってあげて、私が弱っている時は相手に引っ張ってもらって。臨機応変にお互いを補い合えるような、ちゃんと思い合える関係性を築けるのが私の一番の理想かな。好きな人と一緒にいる意味もそういうことなのかなと思います。
◆燈子は10歳年上のミツヤスと、高校の同級生・圭吾(味方良介)の対照的な2人の間で気持ちが揺れ動きますが、蓮佛さんは登場人物の中では誰推しですか?
現場で盛り上がっていたんですけど、私はミツヤスのアシスタントの最賀君(平井亜門)推しなんです! ドラマと原作漫画では描かれ方が少し違うんですけど、私は最賀君のひたむきな感じがかわいいなと思いながら原作を読んでいて、ミツヤスももちろん好きですが、特に原作の最賀君にキュンキュンしました。
◆現場の雰囲気はいかがでしたか?
現場はすごく和やかでした。同世代の藤井さんがすごく話しやすい方だったので「普段お酒は飲みますか?」とかたわいもない話をしたり、皆さんが現場にいる時には瀬戸(利樹)君が「昇りのエスカレーターで下に立つ男性はどうですか?」と質問していたり。キャストの皆さん自然体な方が多かったので、私も無理して背伸びすることなくナチュラルに現場にいることができました。あとは個人的に、私が以前別のお仕事でご一緒したことのあるスタッフさんがいたので、キスシーンでは親に見られている感覚があって少し恥ずかしかったです(笑)。
◆現在テレビ東京では『ソロ活女子のススメ』という、女性の“ソロ活”をテーマにしたドラマが放送されています。蓮佛さんは“ソロ活”をした経験はありますか?
私、ソロ活大好きです(笑)。今はなかなか行けていませんが、1人焼き肉も1人カラオケも大好きでよく行っていました。もちろん友達とワイワイするのも好きだし、お出かけも好きなんですけど、基本は家に引きこもっていることが多いので、1人で何かをするのは得意なんです。だからそもそも人と比べることがないのかも。最近はメイクにハマっていて、この化粧品合うなとか、このアイシャドウかわいい! とか、そういうのをやっているだけでもすごく楽しいです。(笑)
◆最後に視聴者の皆さんにメッセージを。
私が現場で思ったのは、恋をする上で若いとか若くないとか関係ない、恋愛をしたらみんなかわいいんだなということ。大人でも好きな人と付き合うか付き合わないかみたいな時ってどぎまぎするし、どれだけ経験とかを重ねていたとしても最初はすれ違いのジレンマがある思うので、それはそれでいいんだって。なので恋をしている人には自分と重ね合わせながら見てもらいたいなと思うし、純粋に「この大人たちかわいいな」とクスクス笑いながら見てもらえたらうれしいです。
PROFILE
●れんぶつ・みさこ…1991年2月27日生まれ。鳥取県出身。O型。最近の出演作にドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)、『きれいのくに』(NHK総合)、映画「天外者」など。
番組情報
ドラマParavi『理想のオトコ』
テレビ東京系
毎週(水)深0・40~
※Paraviでは毎週(水)後9・00より毎話独占先行配信中
出演:蓮佛美沙子、藤井美菜、瀬戸利樹/味方良介、安藤政信 ほか
原作:チカ『理想のオトコ』(講談社パルシィ所載)
脚本:小松江里子
演出:宮脇亮、北川瞳、吉野主
<第2回(4月14日(水)放送)あらすじ>
ミツヤス(安藤政信)との一夜の過ちに落ち込む燈子(蓮佛美沙子)は、体の関係から始まる恋もありだと茉莉沙(藤井美菜)に励まされる。しかし茉莉沙には相手がミツヤスだとは言えずにいた。
恋愛に発展するわけがないと思いながらもミツヤスのことが頭から離れない燈子は、ある日、圭吾(味方良介)から突然の告白を受け、二人の間で気持ちが揺れ動いていく…。
そんな中、意を決してミツヤスと再び会うが、ミツヤスから圭吾とのことを聞かれてしまい…。
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ootoko/
公式Twitter:https://twitter.com/tx_ootoko
©「理想のオトコ」製作委員会
●photo/倉持涼 text/山村千晴 hair&make/宮本愛(yosine.) styling/佐藤遥菜(crepe)