◆ギャルのアゲハ役についてはどのような役作りを?
「ネイルが〜!」とか「ツケマが〜!」といった話し方には、私がイメージするギャル像を投影させました(笑)。そうした中にも、学園でNo.2のエリートであるというのが垣間見えるように、さらっとそれらしいプライドも盛り込んで。ところどころにちょっとしたギャップが出るように、楽しみながら演じさせていただきました。ただ、思っていた以上にあっという間にアフレコが終わってしまったので、もっとやりたかったです。写真撮影用にギャルっぽい衣装も着させていただいたのですが、それももうちょっと楽しみたかったですね。言っていただければ私、ギャルの制服姿で宣伝のイベントとかに出ますよ(笑)。
◆(笑)。アフレコはお一人で行われたのでしょうか?
はい。でも、既にメーンキャストの皆さんが収録を終えていたので、それを聞きながらアフレコをすることができて。“私、しんちゃんたちとしゃべってる!”と、興奮しました。事前に練習用として、ラフスケッチのような画にキャストの皆さんの声だけが入っている仮映像も頂いたんです。制作途中の映像が見られたことも、作品ファンとしては幸せでした。
◆仲さんが感じる、今回の映画の見どころは?
一番はやはり、しんちゃんたちが怪事件の原因である正体不明の「吸ケツ鬼」の謎を解いていくミステリー要素。これまでのシリーズとは違う雰囲気を感じていただけると思います。また、今回は学園内の物語がメーンとなっているので、野原家の家族シーンがあまり多くはないのですが、それでも、みさえやひろしたちによる胸を打たれる場面が多くて。個人的には、少しの間だけなのに、学園へ体験入学に行くしんちゃんを見送る時のみさえが感動的でしたね。当たり前なのですが、“やっぱりお母さんなんだなぁ”と思わせられて。それに、ネタバレになるので詳しくは言えないのですが、クライマックスのシーンで、みさえとひろしは学園内で何が起きているのか知らないのに、一生懸命になっているしんちゃんを見て「とにかく頑張れ!」と応援するんです。2人とも、子供たちには子供たちの世界があるんだと分かっているし、息子が必死になっている姿を見れば、理由なんて関係なく応援する。本当にすてきな親であり、大人だなと思いましたね。