脚本家・泉澤陽子&プロデューサー・植田博樹&吉藤芽衣が語る『リコカツ』誕生秘話

特集・インタビュー
2021年04月30日

◆脚本を書く上で、北川さん、瑛太さんに当て書きしたところはありますか?

泉澤:キャストが決まったことによって、イメージできる部分が増えてきたので、2人が言うと面白くなるかを考えて書くようにはしています。

植田:わざわざ武士言葉を入れてくださったりとか、咲が紘一の言葉を逆手にとって攻め立てたりとか、咲の攻撃の仕方っていうのは、泉澤さんの脚本でたくさん出てきます。泉澤さんの実体験もあるのかなという感じのシナリオですね。

泉澤:個人的にコメディも好きなので、いっぱい入れていきたいなって思っています。それに加えて、ラブストーリーなのでキュンとする部分も大切にしつつ、そのバランスは気をつけて書くようにしています。1話のラストで紘一が咲を助けるところはすごくカッコいいなと気に入っています(笑)。こうやってオリジナルのドラマを書かせてもらう機会がなかなかないので、すごくプレッシャーも感じつつ、楽しんで書かせていただいています。ちゃんと大人が見ても楽しめるような結構深い部分まで話を作っていくっていうのを意識して書いていこうと思います。

◆植田さんからリクエストしたところはありますか?

植田:リクエストというよりは、僕と吉藤は現場の雰囲気を泉澤さんにたくさん伝えるようにしています。バックステージも含めて「こんなことがありました」「こんな会話をしました」と。瑛太さんご自身は紘一のような遅れてきた武士ではなくて、ジェントルマンなので、北川さんに対しての優しさが見えたりするんです。それって紘一にも使えるんじゃないかなと、泉澤さんのほうにトスを上げる感じですかね。その中で泉澤さんが自分の中で「それは紘一っぽいね」「それは咲と紘一のストーリーに使えるね」みたいな感じで、反映してくださっています。

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