『泣くな研修医』木南晴夏がクールな外科医を好演中!研修医の物語に自身を重ね「懐かしく、うらやましい」

特集・インタビュー
2021年05月01日

研修医たちが医療現場で葛藤しながら成長していく姿を描くドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系  (1100)の第2話が、202151日に放送される。TVLIFE webでは、メーンキャストへのリレーインタビューを実施中。今回登場するのは、主人公の雨野隆治(白濱亜嵐)ら研修医たちを指導する優秀でクールな外科医・佐藤玲を演じている木南晴夏さん。現場の雰囲気やドラマの見どころを語ってもらいました!

◆今回演じられている佐藤先生をどんな人物と捉えていらっしゃいますか?

玲は手術の技量が高く、治療も的確でミスがない、クールな女性外科医です。医者としての誇りや理想像も持っていて、その分、研修医たちへの言葉はきつくなりがちなのですが、それは彼らに少しでも早く一人前の医者になってほしいという願いと、患者さんたちと真摯に向き合ってほしいという思いがあればこそなんです。普段は冷静でも怒ると急に沸騰するところがあるので、切り替えが難しいのですが、自分の中で“ポン!”とスイッチを入れて、カッコいい女医を表現できたらと思っています。

◆医療現場のシビアな現実を描いた骨太なドラマでありながら、登場人物たちのにぎやかな会話劇も魅力だと思います。研修医役の白濱亜嵐さん、野村周平さん、柄本時生さん、恒松祐里さんの印象はいかがですか?

4人は、同期の研修医という役どころではあるのですが、実年齢は結構ばらばらなんですよね。でも、すごく仲が良くて、ずっと楽しそうにしているので、その空気に引っ張られるように、現場は和気あいあいとした雰囲気です。ただ、私は4人全員とのシーンがあまりなくて。基本的に佐藤先生は雨野君と向き合うシーンが多いので、ご一緒するのは白濱さんか看護師役の方々がほとんど。自然と女性ばかりの現場になって、男性は白濱さん一人…ということもあるのですが、それでもみんなで楽しくキャッキャとやっています

◆第1話では虫垂炎を患った14歳の少女をめぐる物語が描かれました。木南さん自身、どんな感想を持ちましたか?

お医者さんにもさまざまな苦労や葛藤があるんだと知って、驚きました。その一方、新しい場所に飛び込んで、もがきながらも前に進んでいこうとする研修医たちの“これぞ青春!”という姿も描かれていて。医療現場のリアルな世界とにぎやかな群像劇のバランスが、すごくいいなと感じました。

◆第2話の見どころは?

シビアな現場に放り込まれて右往左往していた研修医たちですが、第2話では両親と共に交通事故に遭って重傷を負った男の子・拓磨君(潤浩)が運ばれてきて、さらに大きなパニックに押し流されていきます。拓磨君の存在は、雨野君がお医者さんとしてひと回り成長するカギになるので、注目していただきたいです。

◆拓磨役の潤浩君は、現場でアイドル的な存在になっているそうですね。

そうなんです! とってもかわいらしい子で。香盤表に名前があると、「わぁ~、今日、潤浩君いるんだぁ~」とうれしくなっちゃって(笑)。潤浩君演じる拓磨君はストーリーが進むにつれて、意外な一面が見えてきます。それがどんな一面なのかは、ぜひ今後の放送をご覧になって確かめていただけたら。

◆最後に、この作品を通じて伝えたいメッセージをお願いします。

この作品の魅力は、何と言っても研修医4人が繰り広げる爽やかで、ちょっとかわいらしい成長物語。人生の岐路に立っている人が、何を選択し、どう生きていくか。私自身は、その姿をどこか懐かしく、そしてちょっとうらやましく見ているのですが、同じような感情になっている方も少なくないのではないかと。何より、実際に今、人生の岐路に立っている人は、感じるものがあるのではないでしょうか。この作品では、お医者さんの世界が描かれていますが、心の動きや葛藤といった部分は、どの仕事でもきっと同じはず。それぞれ自分を重ね合わせながら、キラキラした青春群像劇を楽しんでいただけたらと思います。

PROFILE

木南晴夏
●きなみ・はるか…198589日生まれ。大阪府出身。A型。最近の出演作に、ドラマ『セミオトコ』『トクサツガガガ』、映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」「マチネの終わりに」「アルキメデスの大戦」など。現在、『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)にも出演中。

番組紹介

 『泣くな研修医』
テレビ朝日系 毎週(土) 後11001130

STAFFCAST
原作:中山祐次郎
脚本:樋口卓治
演出:豊島圭介、朝烏ツワ子、小松隆志
出演:白濱亜嵐、木南晴夏、野村周平、柄本時生、恒松祐里、木村昴、山口智充、高橋和也ほか

(第2STORY
牛ノ町総合病院に救急要請が入る。親子3人が乗っていた車が高速道路で事故に遭い、10歳の男の子、山下拓磨(潤浩)が腹壁破裂の重症で運ばれてくることに。呼ばれた隆治(白濱)は、緊張しながらも気合が入るが、いざ苦しむ拓磨を前にすると、周りの先輩医師や看護師がきびきび動くなか何もできず、いいのは返事だけ。さらに手術室でも余計な動きばかりして、佐藤先生(木南)と岩井先生(高橋)に無視され、挙句の果てには手術直後には傷跡を見て気絶してしまう。それでも同期には、いつものように見栄をはって、いかに自分が活躍したかを語り、滝谷(柄本)が感心する一方で、川村(野村)とくるみ(恒松)は聞き流す。が、実際は自分の現状を分かっている隆治は、悩みながらも母親に心配をかけないため、元気で頑張っているとメールをする。
そんな中、拓磨の父親・武(木村)が病院内でオロオロしている姿を見つける。自分は腕の骨折ですんだ武は、息子のことが心配で隆治を質問攻めにし、焦った隆治は「ここ数日が山場」と伝えてしまい、武をどんどん不安にさせる。

photo/映美 text/海老原誠二

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