◆サキが他の男性に救いを求めるところも描かれていました。
私はもともとそんなに明るい性格ではないので、明るくしなきゃいけない場面であっても、私は私“そのまま”を作品の中でも生きてるんだなと思いました。でもサキはどんなことが起きても明るく生きている。多分、大変なことも自分を明るくすることで消化していく…それがサキの強いところで、私は甘えていたんだなと思いました。でも明るく振る舞っていたサキも、どうしようもなくなって心が折れてしまいます。そうしたら救いの手を求めて逃げてしまうだろうなって、サキがユキオさん(春風亭㐂いち)という他の男性に救いを求めてしまう場面もすんなり…というと語弊があるかもしれませんが(笑)、受け止めることができました。サキは他に救いを求めるくらい、日々の生活に圧迫されていたんだと思いましたね。
◆この作品を通して、夫婦像や、誰かと一緒に暮らすことについての考え方に変化はありましたか?
この作品に出演したことによって、“愛した人と暮らす”ということを少し考えるようになりましたし、そう思うようになったことが私の中では大きな一歩という感じで(笑)。スギちゃんとサキを通して、お互い体や心の調子に波があるけれど、同じ空間で暮らすことによってその波をだんだん合わせていくんだなって、クランクインする前には思っていましたね。そんな健気さや愛おしさを感じて、人ってこうやって家族になっていくんだなと思いました。
PROFILE
行平あい佳
●ゆきひら・あいか…1991年8月8日生まれ。東京都出身。主な出演作に連続テレビ小説『スカーレット』、『コールドケース2』、映画「私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください」「タイトル、拒絶」などがある。
作品紹介
映画『「アララト」誰でもない恋人たちの風景vol.3』
2021年5月15日(土)よりK’s cinemaにて2週間限定ロードショー、名古屋シネマスコーレ、大阪シアターセブンでも順次公開
(STAFF&CAST)
監督・脚本:越川道夫
出演:行平あい佳、荻田忠利、春風亭㐂いち、後藤ユウミ、鈴木博文、鈴木晋介ほか
(STORY)
サキ(行平)の夫であるスギちゃん(荻田)は画家だったが、数年前に倒れて左半身が動かなくなり、今では絵を描かなくなってしまった。かつて道端の石ころや草花ばかりを描いていたスギちゃんがサキのヌードを描きたいと言ったとき、サキは心から喜んだ。今では深夜のファミレスで働くサキが生活を支え、スギちゃんの介護もしている。2人の生活はやがてすれ違い、決定的な亀裂が生じた日に、サキはファミレスの同僚ユキオ(㐂いち)と結ばれる。
©2021 キングレコード
●photo/関根和弘 text/佐久間裕子
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