◆お二人はレコーディングに詰まった時はどうされるんですか?
田口:僕は休憩することが邪魔なんで、一度始まったら止めないですね。っていうか、休憩するのは太我だけなんですよ!
矢野:僕らは早く終わらせて帰って家でゆっくりしたいのに!(笑)
◆「三大欲求」というタイトルもNon Stop Rabbit(以下 ノンラビ)らしいインパクトがありますが、タイトルに込めた思いや歌詞を通じて伝えたいメッセージは?
田口:YouTubeを見ていただければ分かると思いますが、普段の僕らは“金・女・酒”みたいな、どうしようもなくチャラい人間で(笑)。でも、そんな僕らですら何かをやっている時、例えば曲を作っている時はおなかが空いているのも忘れてるし、朝になっているのも分からない。動画を編集している時も気づかずに作業していたら8時間たってたみたいな、三大欲求に勝つ瞬間があって。僕らはそれを求め続けてきたから、仕事として好きなものを届けたりできるけど、それは誰にでもあることだと思うんですよね。でも、今は日々の生活の中でたくさん制限があると思うので「本当にその制限って必要なの? 制限の中でできることもあるのに欲求にふたしてない?」っていう問いかけも含めました。
◆歌詞を読んで、ご自身の強さだけでなく弱い部分もさらけ出されていて、誰しもが心の中で思っていても言えないことを包み隠さず表現されているなと感じました。リスナーの人たちに寄り添いながらも背中を押すような。
田口:今の若い人たちって素直じゃないなって感じるんですよ。言いたいことも言わないし。でも、ちょっとでも誰かに見られたいし、認められたいという欲求はあるから、ネットがこんなにはやると思うんです。僕からしたら、もっと素直になって、こそこそ隠れずに堂々と好きにやればいいじゃんと思ってて。これまでのバンドマンで自分たちのことを「チャラいです」とか、「キャバクラが好きです」「モデルと付き合いたいです!」なんて堂々と言っちゃうヤツはいなかったと思うんですけどね(笑)。