◆この3人のトーク力があってこそ成立する内容ってことですよね。
田口:それこそ最初はYouTuberらしい企画とかもやってたんですけど、メジャーデビューを意識し出した時に、テレビ番組のプロデューサーさんやお偉いさんに俺らはトークもいけるっていうのをアピールしておいたほうがいいかなと(笑)。その結果、ラジオのレギュラーが決まったり、音楽番組のプロデューサーさんにも「田口君、好きにしゃべっていいからね。YouTubeで知ってるからね」って言われたりして、まんま作戦どおりじゃんって(笑)。
◆さすが研究家だけあって、確信犯ですね(笑)。そういった意味では、YouTubeで公開されている「嵐メドレー」や「2020年ヒット曲メドレー」などの本格的な演奏動画も注目を集めるための一環だったりするんですか?
田口:まさにそうです。売れている曲を演奏すれば、それだけ話題を呼ぶという簡単な理論で。「なんでこの人たち、こんなに歌えるし、演奏できるんだろう? あ、アーティストなんだ」ってYouTubeから飛んできてくれたらいいなという思惑があるからです(笑)。
◆まんまと皆さんの術中にはまってしまうと(笑)。他のアーティストの楽曲を演奏する上で意識されている部分は?
田口:3ピースのバンドが演奏するということを意識してるので、普段の楽曲だったらたくさん音を入れるところを極力省いて、それぞれの曲のよさを生かすようにしています。見てくれた人が「お、こんなことも自分たちでやってるんだ」って思ってもらえたらいいなと。あんまりハードルが高すぎちゃうとYouTubeというコンテンツ自体が好きなファンも見ないと思うんですよね。だからあえてゴチャゴチャしたスタジオで撮影して、“身近っぽい人が演奏しているな”“結構うまいな”“あっプロなの!?”って感じで、ノンラビの楽曲に興味を持ってもらえたら最高です。
矢野:めっちゃ考えてるやん(笑)。
◆NiziUや女性アーティストの楽曲も原キーで歌唱されていて驚きました。難しくなかったんですか?
矢野:「これをやります」とラインナップを提案されてしまったので、もう歌うしかないって感じでした。でも、誰でもやればできます! ただ、詰め込み過ぎて17曲になってしまったので、正直覚えるのは大変でしたね(笑)。