永野芽郁&広瀬アリス「“こういう世界もあるのかもしれない”と思ってしまいました」映画「地獄の花園」

特集・インタビュー
2021年05月21日

◆永野さんは普通のOL、広瀬さんはカリスマヤンキーOLという設定ですが、演じるにあたり意識したことがあれば教えてください。

永野:作中では私が一番普通のOLでいなければならないと思ったので、自分が想像するOL像を常に持つようにしていました。でも現場に入ると、私1人だけ普通すぎて不安になってしまって(笑)。「大丈夫かな」って常に確認するようにしていました。暴言を吐いたり、ツバを吐いたりするシーンは監督と話し合いながら作っていきました。

◆永野さんは想像する普通のOLってどんな感じですか?

永野:ヒールを履いて背筋をピンとしているイメージがありました。仕事をしている時はちゃんとして、ロッカールームで友達と会話をしているシーンは、学校をイメージしました。ただロッカールームにもいろいろと激しい人が入ってくるので、イメージが揺らいでしまって監督に助けを求めてました(笑)。

◆広瀬さんはいかがでした?

広瀬:私が演じた蘭は暴言もいっぱい吐きますし、巻き舌というか、ヤンキー風の口調をどうやればうまくできるのかなって最初は思ったんですけど、1日2日でなじむものなんですよね(笑)。

永野:早かったですね?(笑)

広瀬:うん、早かった(笑)。それとずっと眉間にシワを寄せていたので、「あのころ、険しい顔をしていた」とか、「どんどん目が鋭くなっていくよ」と周りから言われていて、ファッション誌の撮影の時は柔らかい表情になるように意識していました。

◆濃いキャストがそろっていますが、撮影中に面白かったこと、楽しかったことはありましたか?

広瀬:私は菜々緒さんと大島(美幸)さん、川栄(李奈)さんの4人で会議をするシーンを夜に撮影したんですが、疲れていたのかまず大島さんが全くせりふが出てこなくなったんです。私のほうにカメラが向いている時は、菜々緒さんと大島さんはカメラに背中を向けているんですね。顔は映ってないんですけど、菜々緒さんが大島さんの顔をチラッと見た瞬間にぶるぶるぶるって震えて、笑いをこらえられなくなって。それにつられて川栄さんも私も笑って、2030テイク撮りました。

永野:そんなに!?

広瀬:うん。最初はスタッフさんも笑っていたけど、どんどんとんでもない雰囲気になっていきました。全員せりふが出てこないし、かむし、最悪な状況になっちゃって。今もそのシーンを見ると当時を思い出して笑っちゃうんですよね(笑)。ある意味すごく面白かったけど、スタッフさんには申し訳ないことをしたと思っています。

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