◆第5話では、余命いくばくもない石井の“死ぬまでにやりたいこと”をかなえるため、緊急の治療が入った隆治に代わってくるみが外出に同行する姿が描かれます。
くるみちゃんの優しさや気遣いが見える、とても温かいエピソードになっています。病院内とは違った、解放感のある雰囲気を楽しんでいただきたいです。個人的に注目してもらいたいのは、外出時のくるみちゃんの衣装や小物。くるみちゃんはおしゃれや美容への意識が高い。だから、憧れの『ドクターX』の大門未知子先生をまねてクリスチャン ルブタンの靴を履いていたり、「音楽を聴くワイヤレスイヤホンくらいしか入らないんじゃない?」と思うくらい小さなバッグを持っていたりして(笑)。そういうくるみちゃんのガーリーな部分もチェックしていただきたいです。
◆最後に、今後の見どころを教えてください。
くるみちゃんのことで言うと、今後、ある大きな事件が起こり、それが転機となってより真摯に患者さんたちと向き合うようになります。彼女の成長に注目していただきたいです。作品全体としては、クライマックスに近づくにつれて、さらにシリアスな問題が描かれていくことになります。ポップなテイストは維持しつつも見応えのある展開が続いていきますので、ぜひ最後までお楽しみください!
PROFILE
恒松祐里
●つねまつ・ゆり…1998年10月9日生まれ。東京都出身。B型。最近の出演作に、ドラマ『女子高生の無駄づかい』『おかえりモネ』、映画「スパイの妻」「タイトル、拒絶」など。Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』が2021年6月24日(木)より配信スタート。
番組紹介
『泣くな研修医』
テレビ朝日系 毎週(土) 後11・00~11・30
(STAFF&CAST)
原作:中山祐次郎
脚本:樋口卓治
演出:豊島圭介、朝烏ツワ子、小松隆志
出演:白濱亜嵐、木南晴夏、野村周平、柄本時生、恒松祐里、木村昴、山口智充、高橋和也ほか
(第5話STORY)
一時容態が悪化した石井(須賀健太)だったが、再び安定したため、隆治(白濱)は石井を屋上に連れ出す。そこで隆治は石井からある箱を託される。見られたくない個人情報だといい、自分に何かあった時に隆治にもらってもらうか、もしくは処分してほしいという。隆治が受け取ると、石井は手に持ったメモにチェックを入れる。そのメモには死ぬまでにやりたいことが書かれており、そのどれもが当たり前の普通のことばかりが並んでいた。
後日、隆治は再び石井からある頼み事をされる。半日だけでいいから外出させてほしいというのだ。時間がないから夢をかなえてくださいと頼んでくる石井のため、隆治は佐藤(木南)に相談し許可をもらうことができたが、それはこの機会を逃すと次はないという理由だった。佐藤から「最高の外出にしてあげな」と託された隆治だったが、まだ腹部が張って腸が動いていない拓磨(潤浩)が再び嘔吐してしまい、緊急の治療のために石井の外出には同行できなくなってしまう。そこで、くるみ(恒松)が代わりに一緒に外出することになるが、石井はどこかうれしそう。念願の外出をした石井は、やりたいことリストを1つ1つくるみとやっていくことに。
そんな中、自身も入院中の患者の身でありながら、健康オタクでさまざまなサプリや健康法などを調べては他の入院患者に勧めたり、何かとかいがいしく面倒を見ている徳田(清水ミチコ)が、こそこそとある外国人にDVDを渡しているところを川村(野村)が目撃する。そんな徳田を、研修医たちは怪しむが…。
●photo/映美 text/海老原誠二