加藤シゲアキさんが原作・脚本を手掛ける舞台「染、色」が間もなく開幕。美大生たちの葛藤が描かれる今作で、恋人である主人公に寄り添う杏奈役を演じているのが黒崎レイナさんだ。自身にとって初舞台となる今回、稽古場や演出を受ける中で感じた、演じることへの思いをたっぷりと伺いました。
◆間もなく「染、色」が初日を迎えます! 今の心境は?
ワクワクでいっぱいです! 私にとって今回が初舞台になるのですが、もともと舞台を見るのが大好きで、マネージャーさんにも「いつか挑戦してみたいです」と相談していたんです。それがようやく実現するので、本当に楽しみで。しかもこの作品は本来、一年前に上演される予定だったんです。でもコロナ禍で一度中止となり、そこからの復活公演になるので、その意味でも喜びが大きくて。稽古も楽しいですし、今はとにかく早く皆さんにこのすてきな作品をお届けしたいという気持ちでいっぱいです!
◆黒崎さんは舞台のどこに興味を持たれたんですか?
やはり熱量ですね。好きになるきっかけとなったのは、劇団☆新感線の「髑髏城の七人 Season月《上弦の月》」という作品でした。殺陣の迫力やカーテンコールでのキャストさんたちの達成感に満ちた表情を見て、“ここまでのエネルギーを注ぎ込まないといけない舞台ってすごい!”と魅了されて。その後もたくさんの舞台を拝見しました。中でも菅田将暉さん主演の「カリギュラ」ではステージに近い席だったこともあって、残酷な人間を表現する菅田さんの表現に圧倒されて。そうやっていろんな舞台を見ているうちに、舞台独特の間合いであったり、発声の仕方、お客さんの目の前で演じる緊張感など、映像とはまた違う形のお芝居を自分も身につけられたらなと思ったんです。