◆撮影は既に全部終えられているそうですね。今回共演には同世代の方々が多かったですが、どんな刺激を受けましたか?
1か月半くらいの短い撮影期間でしたが、研修医役の皆さんは本当に仲が良くて。その雰囲気の良さはお芝居にも反映されていたので、普段からコミュニケーションを取って信頼し合える関係を作っておくことは大事なんだなとあらためて思いました。その輪の中心にいた白濱さんは、とにかくタフ。主演なのでセリフも多く、座長としての役目もあって大変なはずなのに、撮影がない日にはアーティスト活動もされていて。それでも現場では疲れた素振りを全く見せず、いつも笑顔でした。私もそのタフさを見習いたいなと思いました。
◆そういった経験を経て、奧山さん自身、役者さんとして今後どうなっていきたいと考えていますか?
今はただ、頂いた役を1つひとつ丁寧にしっかりと演じていくことを心掛けています。その上で、共演者の方々と積極的にコミュニケーションを取るとか、座長になったらタフでいるとか、今回の現場で吸収したことも生かしながら進んでいけたらなと。スモールステップを積み重ねることで、いつか女優として確かな評価をいただけるように頑張りたいと思っています。
PROFILE
奥山かずさ
●おくやま・かずさ…1994年3月10日生まれ。青森県出身。B型。女優デビュー作は、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。以降、ドラマ『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』『キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木』『先生を消す方程式。』などに出演している。
番組紹介
『泣くな研修医』
テレビ朝日系 毎週(土) 後11・00~11・30
(STAFF&CAST)
原作:中山祐次郎
脚本:樋口卓治
演出:豊島圭介、朝烏ツワ子、小松隆志
出演:白濱亜嵐、木南晴夏、野村周平、柄本時生、恒松祐里、木村昴、山口智充、高橋和也ほか
(第6話STORY)
連日病院に泊まり、疲れがたまっている様子の隆治(白濱)。末期がん患者の石井(須賀健太)からも心配されてしまう。その石井は、やりたいことリストを着々と実行してエンディングの準備を進めているようで、隆治は石井から佐藤先生(木南)と徳田(清水ミチコ)への手紙を託される。が、そこに自分への手紙がないことに少し引っかかる。そんな中、佐藤が病院へ出勤する姿を見かける。佐藤は最近、週1くらいのペースで病院の前にどこかへ寄っているようで、隆治は気になっていた。
いっぽう、川村(野村)と滝谷(柄本)は、疲れている隆治に息抜きさせようとある企画を立てる。間もなく七夕ということもあり、「織姫様に会いに行くぞ!」と無理やり隆治を連れ出した先は合コン。川村や滝谷は女の子たちと盛り上がるが、隆治は1人席を外して外へ。そんな隆治の元へ、合コン相手の1人のはるか(芋生悠)がやって来る。2人で話していると、亡くなったはるかの母の話になり、その母が入院していた時、当時研修医だった佐藤が担当していたことが分かる。さらに、現在の姿からは全く想像できない、意外な佐藤の姿が語られる。
その夜、何度も病院から連絡が入っていたことに気がつかなかった隆治は、合コン終わりに急いで連絡すると、拓磨(潤浩)がまた吐いてしまったと聞き、病院に駆けつけるが…。
●text/海老原誠二