ボイメン・小林豊の将来は「63歳の僕は世界を旅していると思う」映画「ブルーヘブンを君に」

特集・インタビュー
2021年06月10日

◆蒼太の役作りについてはいかがでしたか?

秦監督からは「小林君はそのままでいいよ」と言われていて(笑)。蒼太のことは仕事も続かないし、その場限りで生きている感じはするんですけど、何事もやってみるけどはまらなかっただけで“チャレンジ精神はある”という前向きな意味で捉えていました。僕も何でもやってみようタイプなので、似ている部分があると思います。だからこそ蒼太にとってこのおばあちゃんとの出来事が起点になったんじゃないかなと。本作では描かれてないですが、これから“やりたいこと”を見つけて、夢を持ち始めるのかもしれないなって思っています。

◆由紀さんと“祖母・孫”の関係を演じて感じたことはありますか?

冬子さんがパラグライダーの練習をしているシーンの本番前、僕がこそっとせりふの確認をしていたところに由紀さんが入ってきてくれたんです。何の力も入ってなくて、おばあちゃんと孫がしゃべっている、だけど伝えたい思いがあって感情が上がってきてこうなるんだなという感覚があって、このやりとりのおかげでいいシーンに仕上がった実感がありました。「すごく良かった、泣けてきた」と言ってくださったスタッフさんもいたんですが、それは由紀さんのおかげで、僕は由紀さんに引っ張ってもらったなって思っています。

◆BOYS AND MENのメンバー・本田剛文さん演じる正樹と蒼太は兄弟という役どころですね。

これまでも僕は本田と共演することがすごく多くて(笑)。ただ「“いつもと一緒”みたいな感じになりたくないね」という話はしていました。だからといって何かを無理やり変えるわけではないんですけど、そう思われないように演技したいという。ただ一緒になる機会が多いからこそ、こう言ったらこう返ってくるかなっていうのはお互いにあって。それに僕と本田とキャラクターが役柄そのまんま。本田は真面目だし、僕は適当だしみたいな(笑)。だからこそバランスよく見てもらえるのかなと思います。あと本田は人見知りだからあんまり共演者とお話できなかったりするんですけど、僕がその役割を担って。僕のおかげで、本田は(柳)ゆり菜ちゃんとしゃべれるようになったと思います! 僕がいないと何にもできないんで(笑)。

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