◆プレスコに向けて脚本を読んだ時は、どのような印象を持ちましたか?
逢坂:第一印象は…(脚本が)分厚いなと(笑)。
洲崎:私も同じだった!(笑) でも、“すごく分かりやすい物語になっているな”とも思いました。『シドニア』には専門用語がたくさん出てくるので、集中して見ていないと、たまに置いていかれそうになることがあるんです。ですが今回は劇場版ということで、初めてご覧になる方も多いと思うんですね。そうした初見の方々にも理解しやすい脚本になっているなと。それに、10年後の世界のお話になっているので新鮮な部分もたくさんあって。しかも完成した映像を見るとみんなちょっと凛々しくなっているんです。
逢坂:一番雰囲気が変わっていたのはやっぱり(谷風)長道だったね。長寿のキャラクターが多い中で、長道は普通の人間と同じように年齢を重ねるから、時間の流れを表現しようとすると成長や生き方が現れて、顔つきが自然と変わります。だからか、予告映像とかを見て、驚いているファンの方も多かったみたいで…(苦笑)。
洲崎:長道以外で大きく変化を感じたのは…小林艦長かな?
逢坂:そうだね。雰囲気が柔らかくなったし、人間らしさも出ていて。
洲崎:その一方で、(白羽衣)つむぎは当然ながら全く変わらずでした(笑)。もちろん、10年がたち、シドニアの艦内の仲間ともすっかりなじんでいたので、時々お姉さんぶっているようなところもあるんですが(笑)、そうしたちょっとした違いがあるものの、これまでと同じかわいさを感じてもらえるように意識して演じていましたね。