◆また、今回はキャッチコピーに“身長差15メートルの恋”とあるように、長道とつむぎの恋の行方もキーとなっています。お2人は彼らの恋をどのように感じていましたか?
逢坂:シドニアの中にはいろんな種類の人間がいて、一緒に生活しているんです。ですから、誰もが種族の違いや見た目の違いを気にしないように、長道もつむぎとの身長差なんて何も気にかけていなかったと思います。
洲崎:そうだね。それにつむぎは融合個体で、長道は特殊な生い立ちの人間なので、だからこそ、似たもの同士として共感できる部分もあるでしょうし、ちゃんと心と心で会話できているんだろうなと思います。
逢坂:ただ、つむぎ自身はちょっとだけ自分の容姿というか、自分の存在の違いを周りと比べて気にしているところがあるけどね。でも、長道はそれすら全く気にしていなくて。
洲崎:気持ちがいいくらい意識していない(笑)。
逢坂:むしろつむぎに対して、“なんでそんなことを気にしてるの?”って不思議に思っているぐらい(笑)。けど、そうやって相手の気持ちを考えられるようになったところにも長道の成長を感じます。これまでの長道だと、不安がっているつむぎを見て“どうすればいいんだろう?”って悩んでいただけでした。それが劇場版では、ちゃんと“僕はこう思ってるよ”って自分の考えを伝えられている。そうやって成長した長道だからこそ、よりつむぎと心で通じ合えて、2人の関係を強く前に進められたのかなと思います。
◆ちなみに、ご自身の役に共感する部分や憧れる部分はどこでしょう?
逢坂:人見知りなところは同じです。ただ、先ほどもお話ししたように、長道はどんどんと自分の意見を周りに言えるようなっていったので、そこはすごく尊敬しますね。戦いの場などで焦っている時も、ただ自分の感情に身を任せるのではなく、しっかりと先のことを考えて意見を言えるようになっているし。そうした成長は素直にうらやましく思います。
洲崎:私がつむぎに対してすごいなと感じるのは…やはり、かわいいところに尽きますね。特殊な風貌をしていますが(笑)、作品のファンの方からも“かわいい!”と言っていただけて。
逢坂:確かに、登場するたびにかわいくなっていったよね。
洲崎:もちろん、そういうふうに感じてもらえるのはアニメーションを作ってくださっているスタッフさんたちの素晴らしい演出があってこそなんですけどね。…あ、あと、私の声もね!
逢坂:……。
洲崎:ちょっと〜! 今のところはちゃんとツッコんでくれなきゃ!!(照笑)
逢坂:いや、照れて赤くなるぐらいなら言わなきゃいいのに(笑)。