◆見た目とのギャップも含め、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなと感じました。
本当に! 陸に生きている生物たちの神秘性ももちろん気になりますが、普段なかなか見ることのできない海の深い場所に住んでいる生き物たちの生態を、こうした高画質の映像で見られる機会ってめったにないですし、その意味でも、すごく貴重でロマンにあふれた映画だなと思いました。そうかと思えば、温暖化が進むことでホッキョクグマ同士の縄張り争いが増えているという実態が映し出されていたり、無人の島にプラスチックごみが流れ着いている映像もあって。私たちの今の生活が未来を悪いほうに変えてしまっているんだなと実感することも多かったです。そのことで、あらためて生き物たちも同じ地球に暮らしているんだということを考えるきっかけになりましたし、人間としての責任のようなものも強く感じましたね。
◆水瀬さんは普段、動物の動画や映像を見ることはありますか?
はい。大好きで、すごく見ます! 水族館にもよく行きます。先ほど、言葉を使わず本能でコミュニケーションを取るという話をしましたが、生き物たちの姿を実際に見ながら、“鳴き声や動きなどで自分の状況を周りに伝え合って育まれていく命ってすごく不思議で魅力的だなぁ”といつも感動しています。
◆水族館では特にどんな生き物に興味をひかれますか?
一番はクラゲです! もう何も考えずに、いつまでもぼ〜っと見てられます(笑)。クラゲには目や鼻といった表情が分かるアイコンのようなものがないので、“何を考えているんだろう?”とか、そもそも考えるという概念すらないのかも…とかいろんなことを想像しちゃいます。それに今回の劇場版にもクシクラゲが出てきましたが、光によって自分の体の色が変化していくのも“カッコいい!”って思っちゃいます。