◆特に印象的なシーンはありますか?
与田ちゃん(上原実矩)とけんかをするシーンが個人的にはすごく好きです。映画の中で歌を歌うのも初めての経験だったので、バンドメンバーとの歌のシーンもすごく感動して。まさか自分が歌っている姿が流れるなんて夢のようでした。
◆栗林さんが優子を演じる上で意識したことはなんですか?
優子のひたむきなところ、前向きに突き進んでいく姿とか、強い心を持っているけど、でもお母さんに何か言われるのが怖いとかそういう葛藤の表現を頑張りました。自分と似てる部分を探す作業が大変でしたね。
◆探してみて自分と似てるなと思ったところはありましたか?
優子はお母さんと2人で暮らしていて、良くも悪くも距離が近すぎてぎくしゃくしてるんですけど、私もお母さんとすごく仲が良くて、お母さんからファッションやいろんなことを教えてもらったので、そういう部分は優子とちょっと似てるんじゃないかなって思います。あとは、上京する時も衝動的で「あっ、上京しよう!」ってすぐパッパッと決めてやりたいことをやってきたので、そこも優子に似てるなって。優子と同じようにスケートボードもやったことあるし、Tシャツを染めたり、粘土を塗ったり、ギターやったりとか音楽もやってるし…優子を見て少し恥ずかしいなって思っちゃいました(笑)。
◆監督とのやりとりで印象に残っていることは?
撮影前日までしっかりリハーサルを重ねてからの撮影だったので、監督は私がやりやすいように、思っているようにやっていいよという感じだったのかなと思いましたね。撮影が始まる寸前まで相談に乗っていただいたので、本番ではしっかり役に入ることができました。
◆西田尚美さんや市川実和子さんとの共演はいかがでしたか?
お2人が本当に仲良しで、2人が話しているのを見て勝手に楽しんでいました。年を重ねられてもずっとかわいらしさがあって、お2人のような大人になれたらいいなって思いました。私はお父さんやお母さんの服とかアクセサリーを身につけることが多いんですけど、それを見た西田さんが「なんでそれ着てるの? それ、私が若い時に着てたやつだよ」って驚いていて、「お父さん、お母さんのです!」と言ったら、「なるほど!」って笑っていました。