五十嵐貴久のサイコスリラー小説シリーズを、ドラマ版に続き映画化した「リカ~自称28歳の純愛モンスター~」。警察に捕まったはずのリカが、再び愛する人の元に向かったその後を描いた本作で、さらなる「リカ」ワールドへ引き込む主演・高岡早紀さんに、“新たな挑戦”について聞きました。
◆映画化の話を聞いた時の感想は?
原作もたくさんあることで、プロデューサーとは雑談程度で続編などについて話してはいました。でもいざ映画化が決まった時は驚きました(笑)。私の女優人生で、同じ役を何度も演じることはほとんどなかったですし、「リカ」が映画になっちゃっていいの? って。となると、リカはどのように進化していくのか? それがとても気になりました。
◆2019年に放送されたドラマ『リカ』は、これまでの出演作とは違う反響があったかと思います。
私の実年齢とほぼ同じ女性が「雨宮リカ、28歳です」と言い切ってしまうせりふのインパクトもあると思いますが、今までにはなかった女性キャラだったので、ここまで大きな反響があったのだと思うんです。また、リカのように究極な表現じゃなくても、純愛を貫くとか、少なくとも一般的な女性の心の奥に潜在している感情だと思うんです。そこが皆さんの琴線に触れたのではないでしょうか。私も大きく捉えると共感できないですが、細かく言えば、自分の純愛、自分の信念を貫いているという部分は共感できると言えるかもしれません。
◆リカを演じる上で、特に気を付けていることについて教えてください。
揺るぎない心ですね。ある意味分かりやすい性格なので、演じていてとても楽しいです。最初のドラマのスタッフから、ほとんど変わっていないので、現場は和気あいあいと和やかな雰囲気です。ただ一人でお芝居していることが多いので、誰にも邪魔されずにリカの心情に入り込みやすい分、どこか寂しくもあるんです。