明日ついに最終回『着飾る恋には理由があって』新井順子プロデューサーインタビュー「SNSとどう付き合っていくかを描きたかった」

特集・インタビュー
2021年06月21日

◆さまざまなキュンとくるシーンがありますが、これは絶対入れたかったシーンはどこでしょうか?

先ほどの祥吾が真柴を隠すっていうのはやりたかったので、同じ家に住んでいるのに、道で待ち合わせしてほしいと頼みましたね。2話の冷蔵庫のキスも、3話の駿が真柴のスマホを奪って、電源を切ってしまうデジタルデトックスも狙いました。毎話「これやりたい!」と脚本の金子(ありさ)さんや、監督に提案して、採用されたり却下されたり、でした)。

◆8話では、駿がスマホを持ち歩いていないことで真柴と駿のすれ違いも描かれました。

どこかで駿にはスマホを持たせたいなと思っていたので、8話でそういったシーンを作りました。駿も真柴によって変わっていくっていうのがあったほうがいいかなと。その変化を作るために、スマホを取り出すのがベストだなと思いました。

◆ドラマの後半になって、祥吾の登場シーンが増えてきました。

祥吾には5~6話でドラマに戻ってこさせようと思っていて。前半は出ない話があっても良いかと思っていたのですが、脚本を作ってみたら、いろいろ登場したほうがいいと思い直し、毎話回想で少しずつ登場してもらいました。そのちょっと出しが良かったのか、祥吾が戻ってきた時には、想像以上に祥吾派が多くて、うれしかったですね。

◆視聴者の皆さんが駿派と祥吾派に分かれていますね。

五分五分になればベストかなと思っていたんですけど。とは言え、駿派が多いんだろうなと思っていたんです。ですが、1話放送後で半々くらいになってて。1話は、真柴が祥吾にキュンとしていたから、それが連動したんでしょうか。

◆陽人(丸山隆平)と羽瀬(中村アン)、香子(夏川結衣)と礼史(生瀬勝久)の関係性も見どころの1つだと思います。こだわったところはありますか?

陽人と羽瀬は30代なので、ちょっと大人の関係を意識しました。友達のような感じからスタートして、1話で香子さんが「一緒に住んでいると結婚が早い」みたいなことを言っていたりするので、結婚を意識させる展開にさせようと思って、陽人のプロポーズを入れました。香子さんも、「そうきたか」の選択をします。最終回、この二組がどうなるのかも楽しんで見ていただきたいです。

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