森田望智「自分がどう生きてきたということが、とても大事だと分かりました」全世界配信開始『全裸監督 シーズン2』

特集・インタビュー
2021年06月24日

◆撮影現場でのエピソードを教えてください。

シーズン1からのメンバーが多かったので、皆さんの距離感や空気感が出来上がっていました。だからこそ、すぐシーズン1の延長線のような気持ちで、とても安心した気持ちで、撮影が始まったことを覚えています。シーズン1の時の私は、村西軍団と関わる機会がほとんどなくて、1人だけポツンと残された感じだったんです。でもシーズン2は、最初から村西軍団の一員になっていたので、皆さんとお話しする機会もかなり増えました。

◆山田孝之さん、伊藤沙莉さんら、村西軍団との再共演はいかがでしたか?

山田さんは台本に、いくつかせりふを足してらっしゃるシーンがありました。それによって、よりシーンの説得力や熱量が加わったといいますか、それだけ相手役のことを考えてお芝居されていることを感じました。全体を俯瞰して見ていらっしゃるので、監督さんの目線も持っている方のような気がしました。伊藤さんは、ご本人が人を引き付ける魅力がある方なので、どんなに緊張感があるシーンでも現場が和むんです。そこにとても助けられましたし、すごい方だなぁと思いました。

◆恒松祐里さんが演じた乃木真梨子との関係性については、どのように演じようと思われましたか?

私は物語上、乃木という新たな存在が現れたことで、黒木が村西の元を去っていったとは思いませんでした。村西が衛星放送に心をとらわれ過ぎて、黒木の方を向いてくれなくなったと思っています。そのため恒松さんは黒木の存在を意識されて演じられていたそうですが、私はそこまで乃木の存在を意識して演じることはありませんでした。

◆完成した作品を見ての率直な感想は?

シーズン1とは雰囲気がだいぶ違うなと。シーズン1は、どの時代であろうと、モノづくりをする人の思いは変わらないし、そこに生きている人は何も変わらないと思ったんです。だから、あまり時代を感じませんでした。でもシーズン2はバブルが崩壊して日本全体が墜ちていく時の衝撃の大きさだったり、社会の流れを感じる要素があって、そこに違いを感じたのかもしれません。それにシーズン2は笑えるところは少なく、登場人物たちのヘビーな人間ドラマに感情移入するところも違うと思います。

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