◆演じる上で意識したことは?
共演者の皆さんのお芝居を受けて自然と樋口というキャラクターが出来ていったので、特別意識したことはありません。ただ、撮影が始まる前に、監督と樋口の人物像について話し合う機会がたくさんあったので、その中で樋口をただのイケメンにしたくはない、という意識は生まれました。
◆監督とは具体的にどんな話をされたんですか?
撮影が始まる前、僕が想像していた樋口像と監督が考えていた樋口像にずれがあったので、それをすり合わせる話をしました。僕は当初、樋口は何を考えているのか分からないミステリアスな人間なのかなと思っていたんですけど、そういうわけではないよねと。文に寄り添ったり、視聴者の方が思うようなことを代弁したりしているので、樋口は文さんの中に自然と溶け込める親近感のあるキャラクターだよねという話をしました。
◆樋口の注目ポイントは?
樋口は困っている文さんの前にナイスなタイミングで現れて、良いところを持っていく。「樋口来ないかな~」と思っていたら必ず出てくるので、樋口の登場シーンはぜひ楽しみにしていただきたいです。
◆現場では比嘉さんや竹財さんたちとどのように過ごしていましたか?
恋愛トークをすることが多かったと思います。「どんな人が魅力的に感じますか?」とか「何歳までに結婚したいですか?」とか。現場では僕が一番年下でしたし、僕の中でまだ“結婚”は遠い存在なので、皆さんが話しているのを楽しく聞いていました。
◆では、坂東さんご自身についてのお話を伺います。学生時代、“シュタイナー教育”を受けていたとのことですが、具体的にはどんな教育なのでしょうか。
ひと言で言うのは難しいんですが、“自由への教育”と言われています。“自由な教育”と思われることも多いのですが、例えば、テレビを見てはいけないとか漫画を読んではいけないとか、そういうさまざまな制限があるんです。だから僕は高校を卒業するまで携帯電話を持っていませんでした。