◆武田さんはいかがでしたか?
武田:最初のころの濱さんはクールな印象が強かったので、どうやったら距離を縮められるかなと考えていたんです。それで、その時に偶然虫のおもちゃを持っていたのでドッキリを仕掛けてみたんですが、どんな反応されるか分からなかったんですが、私のいたずらに嫌な顔をせず「いいかげんにしてくださいよ!」って笑顔でツッコんでくれて、そこからだんだん話すようになったんですよね。すごくしっかりしていて大人な方だなという印象と、おちゃめな印象とがあって、そのギャップがすごくすてきだなと思いました。撮影の合間も「物まねやって」とかむちゃぶりを言うとやってくださったりして。
濱:もちろんですよ!
武田:普通だったら「そういうのやめてください!」ってなるじゃないですか。でも、サッと物まねしてくださるんです(笑)。
濱:待ってました! って感じで(笑)。
◆例えばどんな物まねを?
武田:ニャンちゅう? 結構レパートリーあったよね。
濱:ニャンちゅう、やりましたね!「…お姉さーん!(ニャンちゅうの物まねを披露)」
武田:ナポレオンのせりふをニャンちゅうでやってくれたり(笑)。涙が出るほど笑わせてくれました。でも、仲は深まったと思うのですが「タメ語にしてください」って言ってもずっと敬語なんです…。映画の公開までにタメ語にしてほしいなって。
濱:はい、タメ語でいきます! でも僕がここで急にタメ語になったら「こいつ生意気だな」ってなりませんか? 僕まだ芸能界にいたいので…。
武田:ならないよ(笑)。
◆濱さんは、オーディションで今回の役をつかんだと伺いました。現場には武田さんも立ち会っていたそうですが、オーディションの時の濱さんはどのような様子でしたか?
武田:「緊張していた」と言っていたのですが、誰よりも堂々としていた印象があって、決して年下には見えなかったです。なんだか独特なオーラがありましたね。
濱:僕は武田さんがいらっしゃると知らなかったのでびっくりしました。しばらくは似てる人がいるな…って思っていて(笑)。
武田:でも、私もオーディションの数日前に「春子として一緒に参加してくれませんか」とスタッフさんに言われて急に行ったので、実はすごく緊張していた記憶があります。