◆本作は恋愛アプリゲームが題材の映画ですが、最初に台本を読んだ時はどのような印象を持ちましたか?
武田:初めはがっつりラブコメの今っぽい作品なのかな? と思っていたんです。でも、台本を読むと、日常がリアルに描かれていて、ただキュンキュンするだけではなくて、人を好きになる感覚や自分への愛というものをすごく大切にしている作品だなと感じました。これを私がお芝居で表現したい! って。
濱:まず単純に「これ楽しそう」という印象を持ちました。あと、元となるゲームやキャラクターが存在しているので「どうやって演じていこうか」というワクワク感もありましたね。
◆そんなゲームの世界から飛び出してきたナポレオンを演じるにあたって、役作りや意識したことを教えてください。
濱:まずは頑張ってイケメンになろうって(笑)。というのも、この作品は昨年12月にクランクインだったのですが、その前に35歳くらいの役を演じていたんです。その役作りで体を太らせていたので、まずはビジュアル面からアプローチしていきました。あとは「ただゲームのキャラクターとして存在するのではなく、後半からは人間味を帯びていこう」など、頃安監督や武田さんと現場で作り上げていった感じです。
武田:私は逆にあまり作り込まないようにしようと思っていました。急にゲームの中からキャラクターが出てきて…とか、突発的な出来事じゃないですか。春子は1日1日に変化が訪れるという役柄でどちらかというと受け身だったので、なるべく日常にいそうな女性を演じられたらいいなと考えていたんです。でも、春子だけがナポレオンに助けてもらって成長しているのではなくて、春子に出会ったことでナポレオンも変化していくのがすごくすてきだなと思いましたね。
◆劇中で胸キュンしぐさがたくさん出てきますが、武田さんがナポレオンにされて一番ときめいたものを教えてください!
武田:春子が「もう駄目だ!」ってベッドにうつ伏せで倒れこんだ後、ひっくり返されて両ほほをつままれるシーンがあるんです。あれは良かったですね…こんなにキュンキュンするんだ! って思いました(笑)。私、昔から理想の人を聞かれると「優しい意地悪」と言っていたのですが、もうまさにそれで。
濱:参考になります(笑)。