内田雄馬「感情をぶつけ合いながら、問答無用に敵に立ち向かう。そんな彼らの姿にカタルシスを感じる、最高のロボットアニメです!」

特集・インタビュー
2021年07月04日

1974年に連載がスタートして以来、合体変形ロボの代表格としてロボットアニメファンを楽しませてくれている『ゲッターロボ』。永井豪・石川賢による連載漫画は《ゲッターロボ・サーガ》として長年にわたって継承され、その最終章である『ゲッターロボ アーク』が7月より、いよいよテレビアニメで放送される。主人公の流拓馬を演じるのは内田雄馬さん。自身もロボットアニメファンである彼に、今作の魅力、アフレコの様子を伺った。

◆『ゲッターロボ』シリーズは45年以上続く人気のアニメですが、内田さんがこの作品と出合ったのはいつごろだったのでしょう?

最初に『ゲッターロボ』の世界に触れたのはゲームの「スパロボ」(「スーパーロボット大戦」)でした。とにかく強いという印象で(笑)。周りにも『ゲッターロボ』のシリーズを好きな方がたくさんいたので、話には聞いていたんです。ですから、すごく興味がありましたし、オーディションもワクワクしながら受けにいったのを覚えています。

◆オーディションの手応えはいかがでしたか?

実はオーディションには、今回僕が演じる流拓馬役ではなく、彼の仲間であるカムイ・ショウ役で呼んでいただいていたんです。当日その場で流拓馬にも挑戦することになり、拓馬はこれまで僕があまり演じたことのないタイプの役でしたので、挑戦できたらうれしいなという期待感がありました。それもあって、実際に決まった時はうれしさと驚きがありました。

◆そうだったんですね。アフレコではその“新たな扉”を感じていますか?

はい、すごく楽しいです。拓馬の性格は普段の自分とも全然違いますし、演じていて本当に面白いんです。それに、収録はかなりの体力勝負になっていますね(笑)。基本的に声を張り上げることが多く、相手役によってリアクションの度合いが変わってくるので、その都度の会話もすごく楽しくって。

◆いつもの収録と比べて、声の出し方にも違いがあるんですか?

発声の仕方自体はそれほど大きく変わるわけではないんです。でも、結果的に違っているということはあります。また、語弊があるかもしれませんが、お互いが積極的にぐいぐいとコミュニケーションを取っていく古きよきキャラクターたちの感情の出し方と言いますか、主に感情のぶつけ合いですね(笑)。最近のアニメは、どちらかというと達観していたり、我関せずみたいな反応をするキャラクターが多いので、そうした部分も演じていて新鮮ですね。

◆既に発表になっているキービジュアルを見ても、拓馬はアツそうな主人公ですもんね。

そうなんです。強面だし、言葉遣いも荒いので、取っつきにくそうに見える。でも彼の行動原理をたどっていくと、人思いで優しい面もある。他人に対して直接的な優しさを見せつけるわけではないのですが、どこかにじみ出ている部分もあって。そうしたところが彼の人間味につながっているのかなと感じています。それに、拓馬は頭が切れるし、度胸もあって、どんなことにも挑戦する。それ故、求心力もあるので、まさに主人公らしい人物だなと思います。とは言え、それほどまでにいろんな要素を持ったキャラクターを演じるとなると、本当に大変で。いつもアフレコの前日は“できるかなぁ”と思いながら家で必死に練習しています(笑)。

◆主人公が強面で言葉遣いも荒いというお話にもリンクしますが、『ゲッターロボ』シリーズは、ロボットアニメとはいえ、作品全体にややダーティーさがあるのも魅力の1つですよね。

僕も初めて原作やシナリオを読んだ時、“あれ?(拓馬が乗る)ゲッターアークって敵じゃないよね!?”という印象を持ちました(笑)。フォルムや見た目もそうですが、ちょっと悪魔的と言いますか、あまり類を見ない雰囲気のロボットだなと思ったんです。でも、ロボットアニメってもともと非現実的な世界観で描かれることが多く、その意味では、ロボットアニメが好きな僕としては、久々にアニメならではのインパクトのある機体が出てきたなと感動しました。また、拓馬たちは敵と戦ってはいますが、果たして彼らをヒーローと呼べる存在なのかも分からなくて。本人たちは間違いなくヒーローだと思って戦っていませんしね(笑)。そうした他にない不思議な世界観だけに、初めて見る方には“なんか、すげぇロボットアニメが現れたぞ!”という衝撃を与えられるのではないかと思っています。

◆確かに、昨今の洗練されたロボットアニメとは異なり、無骨さや重厚感のある見た目であったり、戦い方はすごく新鮮に映ります。

ビジュアルも全体的に線が太めですし、先ほども言いましたが、ずっと登場人物たちが叫んでるようなアニメーションですからね(笑)。“魂のぶつかり合い”と言えば美しく聞こえるかもしれませんが、実際は単純に言葉をぶつけ合ってる感じですし(笑)。そうしたパワー感もぜひ楽しんでいただければと思います。また、最近はこうしたご時世なので、なかなか大声を出す機会ってなくなってきてますよね。そうした中で、各キャラクターたちがひたすら大きな声で感情を爆発させるように叫んでいる姿は、見ている人にとってもカタルシスを感じるのではないかと思うんです。

◆なるほど! そうかもしれません。

必殺技を出したり、3機のゲッターロボが合体するシーンも、とにかく表現の仕方が全部エネルギーを全面に押し出していく!!という作品で。言い換えると、根性論のようなロボットアニメなんです(笑)。そんな戦いの中で、拓馬たちが悪いヤツらをどんどんと吹き飛ばしていくので、見ていて非常にスッキリすると思います!(笑)

◆では最後に、この作品を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします!

これまでの『ゲッターロボ』シリーズを追いかけてくださっていた方々には、過去作品とのつながりの面白さや、新作ならではのエピソードなど、いろんな面を楽しんでいただけると思います。また、今作から初めてご覧になる方にとっても、すぐ世界観が分かる内容になっています。物語自体がとてもシンプルですし、主人公たちが戦う動機や言動にも裏があるわけではないので、すごく分かりやすい。ですので、まっさらな気持ちで安心してご覧ください!

◆ちなみに、『ゲッターロボ』シリーズは原作が未完のまま連載を終えています。アニメも今回が最終章とのことですが、内田さんはラストの展開を伺っているんですか?

それが、実は僕らも知らないんです。まだシナリオがそこまでできていませんし、スタッフさんも教えてくれなくて(笑)。ですから、僕も視聴者の皆さんと一緒に今後の展開を楽しみたいと思ってます。

PROFILE

内田雄馬
●うちだ・ゆうま…921日生まれ。東京都出身。声優、歌手。代表作にアニメ『マクロスΔ』ハヤテ・インメルマン役、『BANANA FISH』アッシュ・リンクス役、『呪術廻戦』伏黒恵役、『怪病医ラムネ』ラムネ役、『スケートリーディングスターズ』前島絢晴役、『灼熱カバディ』宵越竜哉役など。

作品紹介

内田雄馬インタビュー

『ゲッターロボ アーク』
202174日より「AT-X」毎週(日)21・00ほかにて放送開始

放送情報
AT-X 74日より 毎週日曜 21:00~ 1話無料放送
TOKYO MX 74日より 毎週日曜 23:00
BSスカパー! 75日より 毎週月曜 23:30無料放送
BS11 76日より 毎週火曜 24:30

*リピート放送
AT-X 77日より 毎週水曜2830~ 毎週日曜600
BSスカパー! 711日より 毎週日曜24:30~ 無料放送
※放送日時は予告なく変更になる可能性がございます。

STAFFCAST
企画:ダイナミック企画
原作:永井豪・石川賢
監督:川越淳
キャスト:内田雄馬、向野存麿、寸石和弘/内田直哉

STORY
“蟲”のような謎の敵の襲撃を受け、荒廃した世界。それから19年後、浅間山麓にある早乙女研究所の指令室で、戦況を見つめる神隼人(cv内田直哉)の姿があった。そんな彼の元に墜落したはずのロボ、ゲッターD2が動き出したという報告が入る。それを操る人物こそ、かつてゲッターロボとともに戦いに挑んだ流竜馬の息子・拓馬(cv内田雄馬)だった。

©永井豪・石川賢/ダイナミック企画・真早乙女研究所

photo/金井尭子 text/倉田モトキ hairmake/尾関真衣(addmix B.G) styling/奥村 渉(WM

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