亀田誠治プロデュースの最新曲「マカロン」が、西島秀俊主演ドラマ『シェフは名探偵』(テレビ東京系)のOPテーマに起用され、さらなる注目を集めている男性デュオ・all at once。後編では、これまでの活動を振り返っての思いやお二人のルーツ、プライベートなどに迫りました!
◆あらためてall at once はどのような経緯で結成されたのでしょうか?
ITSUKI:僕たちはもともと都内にある音楽の専門学校に通っていたんですが、2人組で出なければいけないイベントがあった時に、一緒に出てくれる人を捜していて。でも、ことごとく断られ続けてしまって焦っていた時に、偶然NARITOが目の前を通りかかったんです。その瞬間にすかさず「一緒に出て!」と声をかけて(笑)。NARITOのことは同じ学科だとは知りつつも、一切しゃべったことはなかったんです。あの時めちゃめちゃびっくりしてたよね?(笑)
NARITO:びっくりというか怖かった(笑)。いきなり声を掛けられて、この人何なんだろうと思って(笑)。でも、ITSUKIの歌は聴いたことがあったので“この人と一緒に出られたらきっといい経験になるな”と思って、二つ返事で「いいよ」と答えました。
ITSUKI:それで、早速カラオケに練習しに行ってね。その時に初めてNARITOと2人で1曲歌ったんですが、1人で歌うよりも彼と一緒に歌っている方が「大きいステージに立てる! 絶対に良い音楽ができる!」と直感的に感じたんです。1曲歌い終わってすぐに「2人で本格的にやらない?」って話したら、それもすぐに「いいよ」って言ってくれて(笑)。
NARITO:その時は多分何も考えてなかった(笑)。
◆さまざまなジャンルの楽曲に挑戦されているお2人ですが、それぞれルーツとなった音楽やアーティストを教えてください。
ITSUKI:僕はブルーノ・マーズさんやスティーヴィー・ワンダーさんです。1970~80年代に活躍されているR&Bの方は全て僕のルーツかもしれません。というのも、僕は中学2年生の時に歌を習い始めたんですが、その時の師匠が「R&Bが至高だ!」という先生で。もう1人の師匠も海外の方でよく「R&Bを聴きなさい」と言われていたので、その影響で本当にずっと聴いていました。なので、音楽の面ではちょっと周りと違うというか、その当時のはやりには全くついていけてなかったです(笑)。
NARITO:僕が最初に音楽を好きになったきっかけはDREAMS COME TRUEさんです。小さいころから母親がよく聴いていた影響で、何度もライブに行かせていただいて。そこから今に至るまでは王道のJ-POPをずっと聴いてきました。ITSUKIは海外(洋楽)で、僕は日本(邦楽)ですね(笑)。
◆そこも正反対なんですね。プロデューサーの亀田誠治さんからは“鳥肌ものの歌声”と称されていますが、その美しい歌声を保つためにやっていることはありますか?
ITSTKI:とにかく練習あるのみですね。それぞれのジャンルに合った声質や声の出し方があると思いますが、結局一番大事なのは基礎の部分かなと思っています。なので、僕はのどのケアよりも練習に重きを置くようにしているんです。
NARITO:僕も、基礎練習はもちろんなのですが、体力面や体づくりにも気をつけています。直接歌にも関わってくるところだと思うので、そういう部分もいろいろと勉強していきたいなと。
◆技術面以外で他に意識していることなどはありますか?
ITSUKI:自分たちらしさや僕たちなりの良さというものをどう表現していくかは普段から考えています。NARITOの透き通った声と僕が持ってる声をどうやって最大限生かすかを常に考えた上でレコーディングや練習に臨むようにしていて。…って、僕、さっきからずっと真面目なことばっかり言ってない?(笑)
NARITO:いいと思うよ(笑)。僕はもう、本当にマイペースに過ごしてます(笑)。僕たちの楽曲って僕が歌い出しで始まるものが多いんですが、歌い出しって楽曲の“つかみの部分”だと思うので、いろんな声質やアプローチの引き出しを持っておきたいし、常にインプット・アウトプットしていくことを心掛けていますね。
◆では、これまで活動してきた中で1番の思い出を教えてください。
ITSUKI:1月に配信ライブをやらせていただいたのですが、やっとワンマンライブができたという喜びと、ファンの方に見てもらえたことのうれしさがあり、一番印象に残っています。楽しかったことはもちろん、リハーサルではうまくいかなくてつらいこともあったんですが、そういうことも含めて一番の思い出だなと。地元の家族や友達からも「やっと歌っている姿を見られたよ」って連絡をもらったりしました。
NARITO:僕も1番といわれたらやっぱり配信ライブかな。「星合」が『名探偵コナン』(日本テレビ系)のEDテーマとして流れた時のこともすごく印象的ですね。流れるギリギリまで壮大なドッキリだと思っていたので…。スタッフさんとみんなで見ていたんですが、「テッテレー」みたいなのがくるんじゃないかな? ってずっと疑ってました(笑)。流れた瞬間は感動しましたし、鳥肌が立ちましたね。
◆これまでの活動や普段の関係性を踏まえて、お互いの好きなところや直してほしいところはありますか?
ITSUKI:好きなところは楽観的なところ。直してほしいところも楽観的なところ(笑)。
NARITO:それで言ったら僕も同じだよ。好きなところは真面目なところ、直して欲しいところも真面目なところ!(笑)
◆正反対でありながら、とても仲がいいですよね。仲の良さを保つために意識していることはあるんですか?
ITSUKI:これといったことはないかもしれないです。でも無意識のうちに何かを決める時は大体僕が提案している気がします。けんかも全然しないよね。
NARITO:1回もしたことないね。正反対だけど共通する部分があるっていうのがいいのかな。食べ物とか趣味とか。
ITSUKI:うん。あと2人でいる時は何気ない話をずっとしてるよね。この仲の良さの秘訣はもともとの相性の良さも関係しているかもしれないです。
◆プライベートで会ったり連絡を取ることって…?
ITSUKI:全然あります! 一緒に映画を見に行ったり、キャッチボールをしたりとか。
NARITO:「今日どこの公園行く?」みたいな会話するしね(笑)。
ITSUKI:そうそう(笑)。お互いの趣味も体験してるよね。NARITOはサウナにはまっているからお薦めの場所に連れて行ってもらったり。僕はもともと野球が好きだったので「一緒にやろう」と誘って。最初は「絶対できない」って渋ってたのに、いざやってみたらセンスがすごかった(笑)。
NARITO:人並みだけどね(笑)。
◆お2人の始まりは一緒に行ったカラオケとのことでしたが、それぞれの“十八番”を教えてください。
ITSUKI:2人で行った時は、絶対に広瀬香美さんの「ロマンスの神様」を最初に歌います。全力で!
NARITO:ドリンクが来るよりも先に「ロマンスの神様」だよね(笑)。
ITSUKI:しかも原キーでね(笑)。そこから何曲か広瀬さんの曲を歌って、一息ついてからお互いバラバラの曲を歌うという。
NARITO:お決まりの流れだよね。
ITSUKI:個人的にはスティーヴィー・ワンダーさんの「Lately」も歌います。でも、僕がマニアックすぎてカラオケで歌いたい曲を探しても無い時があって…。それでもどうしても歌いたい時は機械にスマホを挿して歌います。
NARITO:それはもうスタジオに行こう(笑)。僕はofficial髭男dismさんの「LADY」は必ず歌いますね。
ITSUKI:確かにいつも歌ってるよね。もうハモれるもん(笑)。
NARITO:楽曲はもちろん、藤原(聡)さんの力強いハイトーンボイスが昔からめちゃめちゃ大好きで。僕が指標としているアーティストの1人なんです。
◆ITSUKIさんは北海道出身、NARITOさんは宮崎県出身とのこと。公式Twitterなどからもそれぞれの地元愛を感じますが、せっかくなのでそれぞれの地元の“いいところ”語りをお願いします!
ITSUKI:北海道のいいところは全部です! 土地、交通の便、何もかも全ていい。嫌なところがないです。あと、札幌以外だとニセコがお気に入り。ウインタースポーツが好きなのでスキーやスノーボードをしたり、海外の観光客の方たちとお話をして仲良くなることもありました。
NARITO:宮崎は食べ物がおいしいですし、自然が豊かで、何より人がすごく温かいんです。物音がして家の小窓を開けたらお向かいのおばあちゃんがニンジンを抱えて立ってる、みたいな(笑)。テレビでよくある「ご近所さんから野菜もらいました」みたいなことが日常茶飯事ですね。
◆それぞれ思いが強いですね(笑)。最後にこのインタビューを読んでくださっているTV LIFE web読者へのメッセージをお願いします!
ITSUKI:こういうご時世なので、僕たちの曲を直接聴いてもらうことは難しい状況ではあるんですが、「マカロン」も含め、まだまだいろいろな楽曲をお届けしていきたいと思っています。ぜひTwitterなどで僕たちの活動をチェックしていただきながら、楽しみに待っていてもらえたらうれしいです。
NARITO:今だからこそ伝えられる音楽が絶対にあると思って活動を続けているので、自分たちの伝えたい音楽が何なのかということをもっと深く考えて活動していきたいと思っています。僕たち自身の声や歌がもっとたくさんの方に届くように一生懸命活動を頑張って行きたいと思っていますので、応援よろしくお願い致します!
PROFILE
ITSUKI
●いつき…北海道札幌市出身。中学2年生の時に友達からの誘いでオーディションを受ける。最終選考まで残ったことをきっかけに、地元でボーカルレッスンとダンスレッスンに通い始める。高校生のころには、地元のライブハウスを中心にソロとして活動を始め、広い世界を求めて、高校卒業と同時に上京。
NARITO
●なりと…宮崎県小林市出身。中学2年生の時にカラオケに行き、母に褒められたことがうれしく、自然と歌手を目指すようになる。高校生の時に、初めて東京を訪れ、すれ違う人々の目の輝きに強い憧れを抱き、高校卒業と同時に、夢の実現と刺激を求めて上京。
楽曲情報
現在配信中
【all at once裏話】実はこの写真に写っている食べかけのマカロンは、ITSUKIさんが誤って食べてしまったものをそのまま撮影した1枚だそう。思わぬハプニングから生まれた写真ですが、そうは思えないクオリティー! 2人は「歯形が残っているジャケ写ってなかなかないよね(笑)」と笑顔を見せていました。
●text/片岡聡恵
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2021年7月19日(月)23:59