◆そんな中でバナナアートを採用した理由は何ですか。
やっぱり今、視聴者が楽しみにしてくれているのは芸術系なんだろうなと思いました。でも、「水彩画」「色鉛筆」「消しゴムはんこ」という主力系ジャンルの中に、割って入るような企画ってなかなか思いつかないんですよね。ずっと模索していたベストの企画は、子供も1時間くらいでやれるような手軽なものなんですけど、制限時間1時間っていうルールを制作が勝手に作っても、視聴者は光宗(薫)さんの28時間の黒板アートを見ているわけだから、どうしても見劣りしてしまう。そんな時にバナナアートを見つけました。バナナアートは、バナナの皮に針や爪楊枝を刺して絵を描くと、刺した部分が段々と変色してくる芸術。そしてバナナなので、もちろん描いた後は食べます。となると、作品として1時間くらいがピークなんですよね。ということは、キャンバスの制約で、おのずと制限時間が1時間になるっていう、すごく面白い企画だと思いました。
◆確かに、お子さんも楽しめる企画ですね。
番組冒頭で千原ジュニアさんも言ってましたけど、お母さんが1つ絵を描いて子供のおやつに出せるような、今までで一番身近にできる企画ですよね。バナナと爪楊枝があれば挑戦できますから。
◆7月8日放送では、千原ジュニアさん、中川翔子さんといった芸術査定で特待生になっている方々が挑戦されました。皆さんの反応はいかがでしたか?
収録1時間前から作って、そのままスタジオでの結果発表に流れ込むから、テンションも高かったですね。皆さんのドキドキ感も伝わってきましたし。あと、皆さんが“なぜバナナに描くのか”をすごく意識してくれました。紙じゃなくて、バナナがキャンバスになっている意味を突き詰めると難しいんですけど、そこが逆に面白いって言ってくれました。バナナは大きさとか長さとか、反り具合も違うので、最高の1本を見つけるために、皆さんとても吟味してましたが、それが査定結果にも思いっ切り影響していますので、楽しんでもらえると思います。