◆確かに個性が異なる3人ですし、性格的にも不思議な組み合わせですが、どこか絆が感じられるというのが興味深かったです。
中村:監督がおっしゃっていましたが、3人は小学校の同級生という設定なんです。だから会話もすごく自然体なんですよね。最初に台本を読んだ時から、僕は確実にネズミポジションだなと思っていて。ネズミって、普段の僕と本当に変わらないんですよ。なので、なおさら役づくりのようなことはしなかったです(笑)。
神木:“あ、自分だ!”って思ったんだ(笑)。
中村:うん。ワニみたいに輪の中心に立って何かをするわけじゃなく、かといってモグラみたいにみんなの面倒をみるタイプでもなく。まさにネズミみたいに何を考えているか分からないんだけど、ノる時はノるし、周りを気遣ったり、気遣わなかったりもする。だから、今回のキャスティングは本当に素晴らしいなと思いましたよ。もう、これからは僕のことを“鼠先輩”って呼んでくれてもいい(笑)。
木村:ははははは! ポッポッポッポーって?(笑)
神木:いやいやいや! おかしいでしょ! 別にネズミ君は右から左に受け流してないから(笑)。
中村:違う、違う。受け流すのはムーディ勝山さんだよ(笑)。
神木:あ〜、そうでした(笑)。すみません!
◆(笑)。また、劇場版では物語の後半がオリジナルストーリーとなっています。シナリオを読んでどのような印象を持ちましたか?
木村:きっと多くの方が見たかったのが、“ワニ君が亡くなった後、仲間たちはみんなどうなっちゃうの?”ということだったと思うんです。それが見事に描かれている印象がありました。
神木:確かに。この作品はキャラクターたちがみんなかわいいし、誰もが気軽に見られるのがいいところですよね。でも、これは監督がおっしゃっていたのですが、世の中がコロナ禍になり、普段当たり前だと思っていたことが、そうじゃなくなった。(後半部分には)そんなメッセージも込められているのかなと感じました。