◆真壁にとってキントリの男性陣の存在は大きいでしょうね。
真壁自身、おじさまたちのありがたみを本当に強く感じていると思います。ただ、演じるおじさまたちはたまに後ろから私のことを撃つようにちょっかいを出してくることがありまして(笑)。人が真面目にお芝居をしているのに、ちょっとしたことで笑いだしたり、それでカットがかかったりして。もうたまりませんよ(笑)。しかも、時々お芝居じゃないところでも、あのおじさまたちは暴走しますからね。ホント、厄介です(笑)。
◆皆さんの仲の良さが伝わってきます(笑)。また、今作ではキントリが“100日後に解散させられる”という展開も気になるところですが…。
そうなんです。本当にそうなってしまうのか、私も気になります。台本を読んでいても、真壁のせりふの節々に“キントリらしく、最後の最後まで暴れてやろう”という思いが感じられて。ただ、私も先のことは分かりませんが、もしこれで終わるにしろ、まだまだ続くにしろ、どちらに転んでも自分に悔いのないように、真壁を全力で演じていきたいと思っています。
PROFILE
天海祐希
●あまみ・ゆうき…1967年8月8日生まれ。東京都出身。O型。最近の出演作に、ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』、映画「最高の人生の見つけ方」など。映画「老後の資金がありません!」が2021年10月30日(土)公開。
番組情報
『緊急取調室』
2021年7月8日スタート
テレビ朝日系 毎週(木) 後9・00~9・54
※初回は後9・00~10・04の拡大版
(STAFF&CAST)
脚本:井上由美子
演出:常廣丈太、樹下直美
出演:天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、工藤阿須加、塚地武雅、池田成志、でんでん、小日向文世ほか
(STORY)
北海道警察へ出張することになった「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の取調官・真壁有希子(天海)は羽田空港へ。保安検査場で、提示しなければならない持病の薬の処方箋が見つからず、オロオロしている白髪の老女と出会う。とっさに手助けをした有希子は、同じ便に乗るという老女と共に搭乗口へ。別れ際、老女が発した「いい旅を」という言葉に、何とも言えない引っかかりを覚えながらも、自分の座席へと向かう。ところが…出発時刻になっても、飛行機は一向に離陸しない! そんな中、安全確認のため離陸が遅れる旨を告げるCAの機内アナウンスを聞いた有希子は、その声から異変を察知。様子を探るため、CAたちがいるギャレーに駆けつけると、CAのひとりが「ハイジャック」と走り書きしたメモを見せ…!
有希子はすぐさまキントリに連絡を入れ、そのままギャレーへ突入。すると、そこにはCAにインスリンポンプを突き付ける、先ほどの老女の姿があった! しかも、老女は人が変わったかのような殺気をはらみながら、「私は国民青年派の大國塔子(桃井かおり)だ」と名乗り、ハイジャックを宣言。駆け込んできた警乗警察官・山上善春(工藤)が人質解放と投降を促すも、塔子は一切ひるむことなく、爆弾を機内に持ち込んでいることを明かし、同じ便に乗っている国土交通副大臣・宮越肇を呼ぶよう要求! 宮越の汚職疑惑の真相を本人に語らせ、現政権の責任を問うと息巻き…!?
実は、塔子は50年前に国会議事堂前で“7分間の演説”を行い、活動家集団である国民青年派と機動隊の衝突を止めた活動家。黒い鉢巻をしていたことから、「黒い女神」と呼ばれたカリスマだった。しかし、その後は潜伏を続け、今やその存在を知る人間も少ない。そんな塔子がなぜ、50年の沈黙を破り、ハイジャック事件を起こしたのか――。謎が謎を呼ぶ中、有希子は事態を収束させるため、自分が人質になると申し出る。だが、塔子はこれを拒否。一方、宮越も塔子の要求を拒絶し…!
そんな中、“あってはならない事態”が発生してしまう。宮越の代わりに塔子のもとへやって来た第一秘書・東修ニ(今井朋彦)が、揉み合いになった挙げ句、命を落としてしまったのだ! その結果、現場にいた有希子に、世間から非難の声が浴びせられ…!?
●photo/中村 功 text/倉田モトキ hair&make/竹下フミ(竹下本舗) styling/大沼こずえ(eleven.)