◆峯田さんはもともと、一緒にお仕事をされる前から三浦さんが主宰する劇団「ポツドール」のファンだったと伺いましたが、どんなところに魅力を感じていらっしゃったのでしょう?
緊張感ですかね。観ているほうも息をのんでしまうような。客席からステージを観ていると、役者さんの立ち姿や表情から、本番に至るまでの稽古の様子であったり、“身をすり減らしながらやってきたんだろうな”というのが見えてくるようなんですよね。そうした緊迫感にいつも感動します。
◆7年前にご自身が実際に演出を受けた時は、どのような印象を持たれましたか?
すごく大変でした(笑)。でも、それだけのやりがいもありました。それに、絶対に手が抜けないなという緊張感もありました。というのも、こちらとしては、“きっとバレないだろうな”って思うこともあるんです。“一生懸命やってるように見えてるだろうな”って。でもそれが全く通用しなくて。すぐ、「そんなんじゃないよね」「今の本気じゃないよね」って言われるんです(笑)。絶対にうそが通らない。それは2人でご飯に行って、普通の会話をしている時でも同じなんですよね。上っ面なこととか、きれいごとを言えない空気があるというか。お芝居となれば、それがより顕著なんです。ちょっとカッコつけたことをしたり、オブラートに包んだような表現をすると、「なんかダサくない?」って指摘される。僕にもそういうことをダサいと感じるところがあって。共鳴できるんです。だから、こうしてステージに呼んでいただけるのかなと思いますね。