峯田和伸「三浦さんはうそやダサいものをすぐに見破っていく。そこに共鳴できるから、一緒にいてすごく楽しいんです」舞台「物語なき、この世界。」

特集・インタビュー
2021年07月11日

◆また、主演の岡田将生さんとは初共演になりますね。

すごく楽しみです。僕の中で岡田さんのイメージは“真ん中の人”。何色にも染まれる人という印象があります。反対に、僕は恐らく客観的に見ると1色だと思うので、そのバランスをしっかり考えていきたいですね。お芝居もバンドと同じで、それぞれの立ち位置が大事だと思うんです。ボーカルがこういうやつで、その隣でギターを弾いてるやつがこんな感じで、みたいな。僕はバランスが面白いバンドが大好きなので、もし岡田さんが青色に染まっていくのなら、僕は赤色になる。そういう感じで役を作っていきたいなと思っています。

◆なお、今回の舞台は「自分の人生をドラマチックに彩りたがる人間のエゴ」がテーマとなっています。峯田さんは人生にドラマは必要だと感じますか?

どこかでは必要なのかなと思います。やっぱりずっとリアルばかりだと苦しいですし、人生のどこかにファンタジー的な要素や瞬間が何割かはあったほうがいいのかなって。それに人って、時々自分の人生を意図的にドラマチックにしたがることがあると思うんですね。冷静になってみたら、さしてドラマチックなことが起きてないような時にも。けど、それを求めたがる気持ちは分かる気がします。

◆また、今作は新宿の歌舞伎町が舞台になっていますが、峯田さんにとって歌舞伎町の思い出といえば…?

新宿LOFTやライブハウス新宿ACB(アシベ)というライブハウスがあって、バンドをやり始めたころはよくライブをしていました。1990年代の後半ぐらいですね。お客さんがまだ20人くらいのころで。その当時は大体週末に歌舞伎町でライブをして、終わってから近くの安い飲み屋に入って、いろんなバンドマンと打ち上げをするというのが定番でした。

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