◆鈴鹿央士さん演じる親友・昭雄役との関係性は、どのように出されましたか?
設定では同級生ですが、実際は僕の方が4歳年上なんです。しかも央士さんは、最初めちゃめちゃ人見知り感が強かったんです(笑)。でも台本読みの段階から、「せりふ覚えるの、大変だよねぇ」みたいな話をして、徐々に打ち解けていきました。そして一緒にご飯食べにも行きましたし、オンラインでゲームをする仲になり、今では「友祐君!」と慕ってくれて、すっかり友達です(笑)。
◆完成した作品を見ての感想を教えてください。
カラーとモノクロを使い分けた世界観の違いが分かりやすく、胸に染みるとてもすてきな作品になっていました。また、「ここで待っててくれますか」というせりふを使った伏線回収には、鳥肌が立ちました。電車に乗った昭雄と理沙に“バイバイ”と手を振るシーンで、僕は夕陽を前に背中で語っているんです。スタッフさんによると、そのシーンが「まるで石原裕次郎さんみたいだった」と好評なようなんです。最初はピンとこなかったんですが、見返すうちに、カッコいいシーンだなぁと思うようになりました。
◆本作に出演して学んだことは?
これまであまり映画など映像のお仕事をしたことがなかったので、その流れについてとても勉強になりました。舞台をやっている時に、お互いが持つ熱量のぶつかり合いを感じていたのですが、そのことが映像の仕事でもあることを実感できて、うれしかったです。そして尾崎という(物語の)内容を伝えなきゃいけない役柄、主人公の昭雄と理沙をつなげる役柄というところにおいて、学ぶべきことは多かったと思います。
◆この映画出演から、lolの活動に還元できることは?
僕はグループ内で周りの空気を読むとか、感情をため込むようなことができないわがままキャラだったんです。尾崎はとても大人だと思うので、尾崎のようにどこか一線を引きつつ、しっかり周りを見渡せる存在になりたい。そして、男子メンバーと女子メンバーをつなげながら、しっかり引き立たせる役回りになれたらいいなと思っています。