◆ヒカルさんはそれを受けていかがですか?
ヒカル:実は僕、高校生の時にモバゲーの小説ランキングで1位を取ったことがあるんですよ。
花村:え、そうなの!?(笑)
ヒカル:うん。王様ゲームをテーマにした物語を書いてました。だから物語を作るのは正直得意です。時間があれば作って売る自信もあります!
花村:すごい! それは絶対面白いと思う!
◆ほかに、2人だからこそ生まれた部分は?
花村:ヒカル君は、僕にはない視点で言葉を考え出していくんです。例えば、前回「才能」という楽曲を制作した時に、ヒカル君が「ドラえもん」というワードを歌詞に入れたいと言っていたんですが、それってなかなか難しいじゃないですか。そしたらヒカル君は「じゃあ、四次元ポケットは?」「秘密道具は?」ってどんどん連想させていって。ありきたりな言葉を並べるのではなく、そうやって1つのテーマを基にして言葉を発展させていくことで、唯一無二の歌詞になるんだなと思いました。
ヒカル:何となく思いついたこと言ってるだけなのに(笑)。
花村:僕の体にはもう音楽として王道のラインが染みついてしまっているから、ヒカル君みたいな自由な発想にならないんです。だから本当にすごいなと思います。
◆逆にヒカルさんはどんなところに花村さんのすごさを感じましたか?
ヒカル:すごい、しかないですよ。僕が書いた言葉を基にすごく良いメロディーを持ってきてくれたし、全体をまとめるのもうまい。作詞、作曲、レコーディング、何をやっていてもレベルが違う。この世界のプロだなと思いました。
◆じゃあ制作はぶつかり合うことなく、スムーズに?
花村:そうですね。一度もなかったです。お互いをリスペクトし合っているし、お互いの意見をちゃんと聞き合いながら進めました。