『ゼンカイジャー』で注目の若手俳優・増子敦貴、目指すは「“この作品には増子が必要だ”と言ってもらえる個性的な役者」

特集・インタビュー
2021年07月17日

◆そもそも増子さんにとって初めての芝居の仕事は、2016年の舞台「人魚外伝〜Anecdote of Mermaid〜』ですよね。

そうです。みんなで朝から晩まで稽古をして、その後、食事に行って反省会をして。やっとみんながまとまってきて絆が生まれたというころに、千穐楽を迎える。舞台のそのちょっと切ない感じは、僕を人間として強くしてくれたように思います。それがきっかけで、もっと違う作品をやってみたい、いろんな人と出会いたい、と思えるようになったんです。もちろん、『人魚外伝~』のみんなとまた一緒の舞台に立てるように頑張ろう! という気持ちもありました。

◆その後は、歴史のある舞台「熱海殺人事件CROSS OVER 45」(2018年)や、若手俳優の登竜門的ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ(2018年~2020年)などにも出演されていましたね。

自分でも恵まれているなと思います。18歳という若さで「熱海~」に参加させていただけたことは、ホントに幸せでした。共演の味方(良介)さんやNON STYLEの石田(明)さんには、すごく人生勉強をさせてもらって。それまでの自分の固定概念とかを全部砕かれたというか。当時は2人がよく食事に連れていってくれて、いろんなことをアツく語ってくれたんです。たとえどんなに演技が下手だったとしても、一番大事なのは一生懸命やっているかどうか。それによって観客の反応も変わってくる”という話は、今でも心に残っています。あの日々が今の自分の支えになっているし、心から出演できてよかったと思える作品ですね。

◆「テニミュ」シリーズでは、中学生テニスプレーヤー役を足掛け約2年にわたって演じられていましたが、それはどんな経験になりましたか?

あの作品は一生に一回しか経験できない、一番楽しくて一番感動できる部活だと思っているんです。稽古の段階からみんなで反省会を開いて、役を作っていって。意見がぶつかることもありましたけど、だからこそ、そこで生まれた絆というのはものすごく強くて。今でもチームメート全員、仲が良いんです。グループLINEもずっと続いていますし。本当にいい経験をさせていただきました。

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