鈴木福「言葉として表現するならヒーローとは『この物語』って感じかな(笑)」映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』

特集・インタビュー
2021年07月22日

「仮面ライダー」シリーズ生誕50周年、「スーパー戦隊」シリーズ45作品を記念したWアニバーサリー作品『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』(722日(木・祝)公開)に出演した鈴木福君。小さいころから「仮面ライダー」が大好きで、50周年作品への出演は目標の1つだったそう。福君のヒーローたちへの熱い思いをお聞きください!

◆出演が決まった時の心境からお聞かせください。

すごくうれしかったです。小さいころから大好きな仮面ライダーとスーパー戦隊の合同作品に出会えるとは思っていませんでした。そして「仮面ライダー」45周年の時に、雑誌のインタビューで5年後には17歳になっているので、どんな役でもいいので50周年作品に出たいですという話をして、それが本当にかなったんだと思いました。

◆夢の現場に立ったご気分はいかがでした?

「仮面ライダーオーズ」に出演していたんですが、戦闘シーンではなかったので、喜びはあったけど、今回のようなわくわく感はありませんでした。今回は本当に「うぉおおおおっ!!」って感じで(笑)。クランクインのシーンがクライマックスからだったんです。アクションや変身するところを目の前で見られたので、すごくうれしかったです。今回すごく思ったのが、僕もそうだけど、スタッフさんたちみんな「仮面ライダー」が好きなんだなって。特にクライマックスはみんなで盛り上がって撮影していたなって思い出があります。

◆物語のカギを握る「不思議な少年」という役どころですが、演じるに当たって意識したことはありましたか?

まず純粋な子というか、ヒーローに対して強い思いがある子をイメージしました。そして僕も「仮面ライダー」をずっと好きなので、その気持ちを意識して演じました。

◆撮影で楽しかったこと、大変だったことは?

毎日、朝が早いので起きるのは大変でした。でもそれが苦じゃないくらい毎日すごく楽しくて、最高でした。大変なことと言えば、5カットで1シーンみたいな日があって、1日同じシーンを撮った日があって、その時はまあまあ大変だったけど、毎日幸せでした。

◆このシーンはこうやって撮影するんだという「仮面ライダー」ファンとして発見する喜びもありそうですね。

そうですね。それと劇中の変身グッズやベルトといったプロップを触れたのがうれしかったです。本物を触らせていただいたので。

◆それを持って写真撮影もしました?

しました(笑)。「仮面ライダーセイバー」の火炎剣烈火を持って、「機界戦隊ゼンカイジャー」のギアトリンガーを持って立つっていう(笑)。でも今まで頑張ってきてよかった! と思いました。ちなみに撮影中に「仮面ライダー電王」のデンライナーが見られるということで、僕の出番はないけど現場に残って、リュウタロスとある人の掛け合いを見たんです。すごく面白かった! その場面はファンとして見ちゃいました。

◆小さいころ、夢中だった仮面ライダーは?

「仮面ライダー電王」から入って、僕ら世代が夢中だったのは、「仮面ライダーキバ」「仮面ライダーディケイド」「仮面ライダーW」「仮面ライダーオーズ」ですかね。

◆「仮面ライダー」ごっこもしました?

毎日してました(笑)。「仮面ライダー電王」から今までのシリーズのベルトはほとんど持ってます。DX版と呼ばれるベルトはすごくレベルが高いですし、CMSCOMPLETE SELECTION MODIFICATION、バンダイの最新技術・造型技術を用いた大人のための変身ベルト)と呼ばれるシリーズなんてえげつないですもん! 素材も違うし、サウンドもすごくいいんです。

◆「仮面ライダーセイバー」と「機界戦隊ゼンカイジャー」、それぞれの作品の魅力はどんなところだと思いますか?

「仮面ライダーセイバー」はたくさん仮面ライダーが登場して、一人ひとりに物語があり、それぞれキャラも強いところ。そして剣で戦う「仮面ライダー」はいるけれど、ベルトの剣を抜いて変身する「仮面ライダー」はいなかったと思うので、そこもすごいと思っています。「ゼンカイジャー」は見ていて元気が出るようなキラキラした感じの作品。過去のいろんなスーパー戦隊が出てきて、その解説もしてくれるので、面白いと思いながら見ています。

◆もし自分で「仮面ライダー」をプロデュースするならどんなモチーフにしたいですか?

小学3、4年生まで「仮面ライダーピザ」…ピザライダーというのを考えました。ピザで変身して、ピザの具材で戦うんです。でも大きくなってダサイなってことに気がついて(笑)。

◆面白い! 思いついたきっかけは覚えてます?

ピザが大好きで(笑)。単純に好きなものを合わせちゃえ! って発想です。小さいころ、ピザ屋さんになりたくて、なぜかというとバイクに乗りたいから。だったら「仮面ライダー」もバイクに乗るし、“ピザライダー”っていいよねと。ガチャンとピザを入れたら、ぐるるるんってピザが回ってカッターで切れるピザカッターとか、ピザ手裏剣とか考えました。ソーセージパンチ! っていうのもあったな。その後、星座で変身する仮面ライダーいいなって考えました。いろいろ構想はあったんです。でも最近は現実的になってしまって、全然思い浮かばない(笑)。

◆子供のころと今、「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の見方は変わりました?

子供のころは戦うシーンやバイクに乗るシーンを単純にカッコいいと思って見ていましたが、今はドラマとして面白いと感じるようになりました。今回の映画も前半はわちゃわちゃしている感じだけど、後半はドラマが濃くなっていきます。作品の伝えたいものがはっきり出てくるシーンもあって、感動する脚本になっていたので、そこがうまく表現できていればいいなって思いながら演じました。もちろん小さい子供たちも「ヒーローがこんなに集まって戦うんだ!」って楽しめると思います。

◆今ご自身にとってヒーローとはどんな存在でしょうか。

仮面ライダーやスーパー戦隊は、勇気をくれるようなカッコいい存在でありながら人間であることは大きいと思っています。僕にとって仮面ライダーは大きな存在であるけれど、それでも「ヒーローって何だ?」と聞かれて「これ」とひと言では説明するのは難しいです。人それぞれヒーローの捉え方がありますし、この作品を通してヒーローについて石森章太郎先生はこう考えていたんだなと。そして「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」シリーズを作っている方々は、ヒーローってこういうものだよねと今回の映画で示しているんじゃないかってすごく感じました。だから言葉として表現するならヒーローとは「この物語」って感じかな(笑)。この作品に描かれています。

◆鈴木さんにとってのヒーローとは?

憧れという意味では、「妖怪人間ベム」で共演した亀梨和也さんです。寒い日にエキストラの皆さんにホットスナックを差し入れされた時があって、すごく印象に残っています。本当に優しい方で、演技もお上手ですし、僕は野球も好きなので共通点もあります(笑)。そして歌って踊れるところもカッコいい!

◆今回は仮面ライダーではない役でのご出演となりますが、夢はかなったのでしょうか。

別ですね。どんな役でもいいので50周年作品に出演したいという目標はかないましたが、仮面ライダーになるという夢はこれからかなえたいと思います。なので、1つクリアしたかなと(笑)。

◆ということは、いつかは「仮面ライダー」を演じたい?

もちろんです。「仮面ライダー」になりたいです。やらせていただけるなら何でもと思いますが、ベルトで変身したいです。だってカッコいいじゃないですか(笑)。「仮面ライダー」になった後に「スーパー戦隊」にも出たいです。最近、両方出ている方も増えてますよね。

PROFILE

鈴木 福
●すずき・ふく…2004617日生まれ、東京都出身。2006年に芸能界デビュー。ドラマ『マルモのおきて』『妖怪人間ベム』などに出演。現在、俳優のほか、YouTubeの「ピカいちCHANNEL」のMCや、音楽活動など幅広いジャンルで活躍中。

 

作品紹介

映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
2021722日(木・祝)より全国公開

STAFFCAST
原作:石森章太郎、八手三郎
脚本:毛利亘宏 ゼンカイジャー監修:香村純子 監督:田﨑竜太
出演:内藤秀一郎、駒木根葵汰、
山口貴也、川津明日香、青木瞭、生島勇輝、富樫慧士、岡宏明、市川知宏、アンジェラ芽衣、庄野崎謙、
増子敦貴、(声の出演)浅沼晋太郎、梶裕貴、宮本侑芽、佐藤拓也、福圓美里、
横田真悠 / 知念里奈、榊原郁恵、
鈴木福、谷田歩、
奥野壮、高橋文哉、鈴木勝吾、水石亜飛夢、
(声の出演) 関俊彦、遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一、小山力也、稲田徹、MAO、神谷浩史、
石丸謙二郎、宇梶剛士、
(声の出演) ささきいさお、谷中敦 / 誠直也
藤岡弘、

STORY
禁断の地・アガスティアベースにある、世界を揺るがす“禁書”が解放され、「現実」と「物語」の境目が曖昧になり、現実世界が崩壊の危機に陥る。神山飛羽馬(内藤)をはじめ「仮面ライダセイバー」の登場人物たちは、「機界戦隊ゼンカイジャー」の世界へ、五色田介人(駒木根)ら「機界戦隊ゼンカイジャー」の登場人物たちは「仮面ライダセイバー」に世界に迷い混み、謎の少年(鈴木福)と出会う。世界を元どおりにするためタッグを組んで戦うことに。

 「スーパーヒーロー戦記」製作委員会
ⓒ石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
2021 テレビ朝日・東映AG・東映

photo/映美 text/佐久間裕子 hairmake/梅原さとこ(Bellezza studio) stylingNAOKI SAKUYAMA

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