渡辺大知「“相手のことを考えるとはどういうことか”がテーマな気がした」『初情事まであと1時間』

特集・インタビュー
2021年07月22日

渡辺大知インタビュー

◆この作品に出演するに当たって心掛けたことはどこですか?

大九さんって女性を描くのがすてきで、このドラマも女性目線で描かれているなと思ったんです。現場に入って大九さんに「女性目線のドラマにしようと思わずにやります」と伝えました。女性目線ではあるけど、そこに僕が乗っかっていくんじゃなくて、僕はそれに気づいていないというか、同調せずに素の感じ。男性から見た女性像が見えてきたらいいなって思ったんです。女性だけのお話みたいになるのではなくて、どんな人にでも伝わるものにしたいっていうのがあったので、男性が見ても共感できるようなものにしたかったんです。いい意味で女性を立てるというよりは、「分からねえよ、それ」っていう感じも残したくて。それが今回の「初情事まであと1時間」っていうテーマにも合うし、男性と女性でどういうところが違って、どういうところが結局一緒だというのを考えるきっかけになるドラマになったらいいなと思うし。違わないでもいいし、こういうところは違うと思うでもいいし、1人ひとりが考えることが重要だと思います。

◆今回演じた陽太と似ている部分、全く違う部分など教えてください。

おバカな感じの役はたくさん頂くので、「あ、そう見られてるんだなぁ」と思うんですけど(笑)。他の誰に何と言われようと「俺はこうだ!」みたいな自分の気持ちに真っすぐというか、猪突猛進しちゃうタイプは、すごく共感もするし、憧れる部分もあるので、やってて楽しかったです。自分にもそういう性質は心の中にあるんでしょうけど、日常生活の中で少し抑えちゃってるというか、なりふり構わず自分の気持ちだけで真っすぐいくみたいなことを隠してる部分があって。だから、今回の役も、似てるな~というよりは分かるな~と思いながら演じさせてもらいました。で、分かるな~と思いながら、“これができる男、こうなれる男はすげぇな”と思っていました。実際に、相手の趣里さんをどう巻き込めるかはすごく考えました。それをうそっぽくなくやれたらという思いでやりました。

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