◆また、映画「町田くんの世界」で演じた町田くんとの共通する部分も見られるもじくんですが、沖田監督からは「町田くんが抜けていない」と指摘されたこともあったとか?
「町田くんの世界」の撮影からは随分たっていたので、自分では抜け切れていると思っていたんですが、リハーサルの時に沖田監督から直接言われて驚きました。ショックで、モヤモヤしながら家に帰ったことを覚えています。そして僕なりに分析したんですが、その時は自分ができる演技の幅が狭かったことから、町田くんのハイテンションなせりふ回しを無理矢理、もじくんに当てはめようとしていたんじゃないのかと思います。
◆朔田美波役の上白石萌歌さんとの共演はいかがでしたか?
萌歌ちゃんは本当に美波のようというか美波まんまでした。そういうこともあり、彼女に引っ張ってもらった部分が大きかったし、役に対する向き合い方や責任感みたいなものを学ばせてもらいました。アニメ好きな共通点がある2人の会話も、待ち時間のたわいもない会話の延長みたいな感じで演じることができました。僕も好きなものにハマってしまうタイプなので、妙にテンションが上がる感じが分かりました(笑)。
◆ちなみに、細田さんがハマってしまう好きなものとは?
オタクとまで言えるかは分からないですが、「ポケットモンスター」と「バスケットボール」はずっと好きです。ポケモンはゲーム、カード、アニメなど全般的に好きで、バスケは小・中学校とずっとやっていたんです。高校からは見る側になったのですが、特にNBAは、かなり詳しいと思います。ただNBAについて一緒に熱く語れる友達がいないのは、ちょっと寂しいです。
◆また、探偵業を営むお兄さん役の千葉雄大さんとの共演は?
千葉さんは萌歌ちゃんと3人で、家族の話や進路の話などをお話しすることが多かったんですが、どこか安心するんです。そういうこともあり、お兄ちゃんでもあり、お姉ちゃんでもあるという変わった設定なのに、家族としてのつながりを感じながら演じることができました。