◆現場の雰囲気についてはいかがでしたか?
完成した作品に映っているように、本当に明るく和気あいあいとして、学生たちの青春という感じでした。とにかく楽しかったです。座長である伊藤さんが引っ張ってくれたということもありますが、みんなが魅力的な伊藤さんのために一丸となって頑張る。そういう意味では、伊藤さんが演じたハダシ監督を支える仲間のような感じでした。こんなにみんなと仲良くなる現場も多くないですし、団結力はすごかったです。最年長、ダディボーイ役の板橋駿谷さんの存在も心強く、とても助けられました。
◆そのほか、印象的な撮影エピソードは?
タイトなスケジュールの中、ずっと栃木県足利市にいて、まるで部活の合宿のような雰囲気だったんですが、コロナ禍によって撮影がストップしてしまい、3か月間空いてしまったことはショックでした。「もしかしたらそのまま中止になってしまうかも?」という可能性もあり不安でしたが、しっかり撮り終えたことは大きな思い出になりましたし、団結力にもつながりました。
◆伊藤さん相手に殺陣のシーンに挑戦されています。
ハダシとの殺陣のシーンは、一番の見せ場とも言えるので、撮影前のリハーサルからじっくり作り上げていきました。まるでアニメのようなシーンですが、伊藤さんとは身長差もある中、本気でぶつかり合わないといけなかったんです。伊藤さんも遠慮なく、本気ぶつかってきてくれたので、僕も本気で行くことができました。そういうこともあり、現場の熱を一番感じた撮影であり、とてもすてきなシーンになったと思います。
◆本作でお好きなシーン、印象的なシーンについて教えてください。
伊藤さん演じるハダシが最後に見せる寄りの表情が印象的で胸にきました。実際に最後に撮っていたのですが、撮影中の彼女のいろんな思いが全部詰まった表情なのではないかなと思っています。あと、未来人が現代人と仲良くなっているさまは、違和感があって見ていて楽しかったです(笑)。