◆その裏設定を踏まえての役作りはいかがでしたか?
河合:運動神経の悪さは目に見えて分かりやすいものなので、走り方や歩き方などをどこか鈍臭くしました。あと、丸眼鏡に、そばかす、髪形はボブという外見だったこともあり、そこからイメージを膨らませていきました、
祷:剣道部員の役なので、家で素振りの練習をしました。あと、仲良し3人組の中で一番外部とのつながりがある役柄なので、広い視点を持っていたり、器用そうに見えて実は不器用なところもあったり…。でも特別に役を作ろうと思わなくても、台本読みをした時に自然と湧き上がってきたものが大きいです。
◆お二人がこれまで演じられてきた役柄とはだいぶ違うような印象を受けました。
河合:キャラクターや世界観がポップでキャッチ―な作品は今まであまりなかったので、どうこの世界観で演じるかという不安はありました。でも他のキャストの皆さんに助けていただいたというか。本読みをした時に「『サマーフィルムにのって』のキャラクターがここに実在している!」と感動したんです。それによって「私も、この物語に入っていけるかも?」と思えるようになりました。
祷:私自身、大阪出身ということもあって、お笑い好きでおしゃべり好きなんです。なので、今まで私が演じてきた役とはだいぶ違っていたんです。だから、映画の舞台あいさつなど、素の私が出る場面では、ファンの方がそのギャップに驚かれることもありました。でも、今回のブルーハワイは素の私に近いというか、これまでアウトプットしたことがなかった等身大の部分を表現できる役なので、楽しみやワクワクが大きかったです。やっと、お見せできたという感じです(笑)。