◆モノローグは演じる前に全て収録されたのでしょうか。
お芝居をする上で必要なモノローグを最初に録って、全部撮り終わってからちゃんとしたモノローグを撮りました。別日に2日くらい、相当時間をかけてモノローグも録りましたね。全部で12時間くらいかかったと思います。
◆岡山天音さん演じる竹野と神尾楓珠さん演じる柴本、2人の男性キャラクターについてはどう感じましたか?
竹野と柴本に限らず、出てくる人みんな真っすぐだなと思いました。屈折した人はいないなと。竹野君は「あかねが好き」という気持ちに真っすぐすぎるくらい真っすぐだし。柴本君は神尾さんが演じたことによって、台本で読んだ時よりも良い感じに膨らんだ気がしました。神尾さんがいろんなアドリブを盛り込んだことによって、良い感じのウザさみたいなものが出てるなーと(笑)。台本にはなかったのに神尾さんが去り際にピースをして、そこに岡山さんがぎりぎりって悔しそうに反応する場面もあって。空気を読めない感じがすごく良かったです。神尾さんは私より年下なんですけど、堂々としてすごい方だなと思いました。
◆岡山さんの印象はいかがでした?
ご本人はそのつもりはないんでしょうけど、傍から見るとすごくストイックな方だなと思いました。恐らくご本人としては、一番やりやすいことをやっているんだと思うんです。それがすごくカッコよくて。今回のようなコメディでも、1つひとつの場面に集中して、「ここの動きはどうだろう」って真剣に考えて、監督とも話し合って動いていらっしゃるんですね。そのお芝居に対する真摯な姿勢はいつも尊敬しています。
◆すごい熱量で好きなものに盛り上がるあかねの気持ちに共感はしましたか?
そういうものがあるって良いですよね。健康的だと思います。発散する場所があって、生きがいになるものがあるって素晴らしいことだなと思いました。私も結構妄想するほうで、多分女性はみんなそういう部分があると思うんです。