【#今旬コレクション】内藤秀一郎「飛羽真を演じる上で自分自身の成長を止めてはいけないと思っています」

特集・インタビュー
#今旬コレクション
2021年08月08日

【#今旬コレクション】内藤秀一郎

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」がスタート。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第11回は現在放送中のドラマ『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系 毎週(日)前9・00)で主人公・神山飛羽真を演じている内藤秀一郎さんが登場です!

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」内藤秀一郎

◆『仮面ライダーセイバー』は最終回に向けて怒涛の展開を見せていますね。

そうなんです。44~46話は台本を読んでいてもクライマックスに向けての盛り上がりをすごく感じましたし、演じていて気持ちが高まりました。中でもこれから放送される46話(8/15放送)の戦闘シーンは物語のキーとなる部分だったので、アフレコにもいつも以上に力が入っていたんです。でも、この場面のアフレコに挑む前に上堀内(佳寿也)監督から別のシーンの収録でかなり怒られてしまって…。これまで約1年間ずっとアフレコを学んできたにもかかわらず「声に気持ちが乗っていない」と基本的なことで注意を受けてしまい、ものすごく悔しくて。怒られてから気合を入れ直すのも違うと思うのですが、この経験があったからこそ46話のアフレコでは自分の全てを出し切るつもりで挑むことができました。

◆その悔しさをぶつけてみてどうでしたか?

正直手応えは感じられませんでした。これまでもそうなんですが、僕は自分の芝居に満足できたことが一度もなくて。時々「今の良かったかも」と思っても、もっとやれるだろうなと考えてしまうんですよね。

◆向上心が強いんですね。

いやいや、そんなことないです。でも飛羽真は“世界を救う”という大きすぎるほどの使命を背負っている分、その責任感や背負っているものの重みを表現しないといけないなと思っていて。それって生半可な気持ちでは決して出来ないことだと思うんですよね。たとえばもし僕が中途半端な演技を続けていたら、神山飛羽真という人物自体が軽いキャラクターに見えてしまうし、どんなに重みのあるせりふを言ったとしても視聴者の方には伝わらない。そういった意味でも、常に自分自身の成長を止めてはいけないと思っています。もともと僕と飛羽真は似ている部分が多かったので演じやすかったのですが、物語が進むにつれて役に対する理解が深まってからはより演じやすくなって。時々演じていて僕としての言葉なのか、飛羽真としての言葉なのか分からなくなることがあるくらい役と一心同体になっていましたね。

【#今旬コレクション】内藤秀一郎

◆そこまで入り込んでいたんですね。飛羽真は仲間や世界など守りたいものがあるからこそ厳しい戦いに挑んでいますが、内藤さん自身が飛羽真のように今一番守りたいものは?

童心です。年齢を重ねるにつれて心身ともに成長していかないといけないなとは思うんですが、あれこれ考え過ぎて型にはまりすぎるとつまらない大人になってしまうような気がして。何かに挑戦する時に「失敗したらどうしよう」などと悪い方向に考えるようになるのは、大人になってからですよね。それはいろいろな経験を積んでいるからこそだと思いますが、いい意味で深く考えすぎずに取り組んだ方が何事も純粋に楽しめるんじゃないかなと。あと、僕は「自分以外師匠」という言葉が好きで。良いことでも悪いことでも、接していて何かを感じ取れた時点で、その人は僕に知識を与えてくれた師匠なんですよね。考え方一つですが、何気ない日常の中でたくさんのことに気づかせてもらえるのは本当にありがたいので、僕は出会った人全員を大切にしていきたいなと思います。

◆現在ドラマ『ホメられたい 僕の妄想ごはん』(BSテレ東ほか)にも出演されています。あらためて出演が決まった時の気持ちを教えて下さい。

素直にうれしかったです。主演の高杉真宙君は同じライダー出身で大先輩。取材時点ではまだ撮影が進んでいないのでコミュニケーションはあまり取れていないのですが、ライダーが終わってからどんなふうに過ごしていたかなど、いろんなお話を聞けたらいいなと思っています。

◆演じるのはバンドのボーカル役。歌は得意ですか?

うまくもなければ下手でもないと思います(笑)。歌うのは好きなんですが「うまい」と言われたことはありません…。普段カラオケに行った時はMrs. GREEN APPLEさんやRADWIMPSさんの楽曲を歌うことが多いです。

◆役柄と同じくバンドの曲なんですね!

本当だ! 今気づきました(笑)。実際に歌うシーンはあんまりないんですけどね(笑)。

【#今旬コレクション】内藤秀一郎

◆『妄想ごはん~』にちなんで普段自炊はされますか?

料理という料理はしないです(笑)。昔自炊にハマっていたころはパスタやハンバーグを作ることもあったんですが、今は全く…。でも最近は趣味で筋トレをしていることもあって、気が向いた時に時々たんぱく質多めのご飯を作ることはあります。とはいえ買ってきたサラダチキンを焼いてブロッコリーやアスパラを入れて塩コショウで適当に味付けするくらいですが(笑)。得意料理はないけど、やればできます!(笑)

◆先程も動画の撮影で筋トレの成果を披露しようとしてくださっていましたが、トレーニングはいつごろから始めたんですか?

今年の3月くらいからです。『仮面ライダーセイバー』で共演している(山口)貴也君が本当にムキムキで! 他のキャストも筋トレ好きな人が多かったので、周りに影響を受けて、トレーニングをしたりプロテインを飲んだりするようになりました。最近段々と体の変化を感じられて楽しくなってきたのですが、マネージャーさんからは「衣装が入らなくなるからやめて」と言われています(笑)。でも、いつかは新田真剣佑さんくらいがっしりした体形を目指したいです!

【#今旬コレクション】内藤秀一郎

◆では、最後に今後演じてみたい役や理想の俳優像を教えてください。

1年間ヒーローとして正義のせりふを言ってきたので、正義とは正反対の役をやりたいです。今一番興味があるのはメンヘラ男子。普段の僕はどちらかというと明るいのですが、テンションや雰囲気を落とせるところまで落として、その人が抱える闇を感じ取ってもらえるくらい役に入り込めたらいいなと思います。今後目指したいのは小栗旬さんのように“自分らしさ”を出せる俳優さん。小栗さんはどんなに振り切った役を演じても、絶対に小栗さんにしか出せないカッコよさを出すことができますよね。僕も“内藤秀一郎らしさ”が出せるように、もっともっと頑張っていきたいなと思っています。

【#今旬コレクション】内藤秀一郎

PROFILE

●ないとう・しゅういちろう…1996年5月14日生まれ。埼玉県出身。A型。主な出演作は『真夏のオオカミくんには騙されない』(Abema TV)、映画「午前0時、キスしに来てよ」など。

作品情報

『仮面ライダーセイバー』
テレビ朝日系 毎週(日)前9・00~9・30

『ホメられたい 僕の妄想ごはん』
テレビ大阪 毎週(土)深0・56~1・26
BSテレ東 毎週(土)深0・00~0・30
※NTTぷらら「ひかりTV」で1週間先行配

●photo/ota_sam text/矢嶋咲良

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