2020年1月期に放送され、恋愛と性をこじらせたイマドキ男女を描いた過激なストーリーで人気を博したドラマParavi『来世ではちゃんとします』の続編が8月11日(水)よりスタート。体当たりの熱演も話題の主演の内田理央さんに、前作の反響や、セフレが5人いる主人公・桃江を演じる上で意識したこと、さらに過激にそして切なさも増したという今作の見どころを聞きました。
◆いよいよ続編がスタートします。
前作の撮影時、“もしかしたらこれは続編もあるかも”と思っていたんです。でも、まさか本当にこんなに早く叶うとは思っていなかったので、すごくうれしかったです。
◆前作の反響がすごく大きかったですね。
そうなんです。昨年地上波で放送していた時はそこまで実感がなかったのですが、Paraviの加入数がかなり増えたそうで。“来世ちゃん現象”と呼ばれるぐらいの快挙だったと聞いてうれしかったです。あとは自粛期間中にサブスクで見てくださる方が多かったようで、今でも感想が届くんです。自分が思っている以上にたくさんの方に見ていただいたんだなと、本当にうれしい限りですね。
◆印象に残っている反響は?
ストーリー的に若干過激な表現があるので、男性目線になりがちかなと思っていたんです。でも、20、30代の女性の方が多く見てくださっていたというのを聞き、いろいろな層にしっかり届いているんだなと思いました。あとは、桃ちゃんのぶりっ子すぎない、でも少し抜けていてパーソナルスペースがガバガバ…というキャラクターに注目していただくことが多くて。私なりに繊細に役を作ったので、それが伝わったのもうれしかったです。
◆確かに過激なストーリー設定にもかかわらず、女性の視聴者が多かったというのはうれしいですね。
この作品を実写化するにあたり絶対気をつけたいと思っていたのが、女性が見ても下品だと思わないようなものにすることでした。それは監督の三木(康一郎)さんやプロデューサーの祖父江(里奈)さんとたくさん相談して、全編を通して意識している部分です。桃ちゃんにはセフレが5人いるという一見過激なキャラクター設定がありますが、とっても優しくて見ている人に嫌な思いをさせない女の子です。人に愛されるキャラクターにしたいということもすごく大切にしました。
◆あらためてこのドラマはどんな作品だと思いますか?
実はすごくほっこりしていて、ロマンチックで優しい作品だと思います。『来世ちゃん』に出てくるキャラクターって、みんなそれぞれいろんな悩みや癖を抱えていて。でもそれが愛らしく描かれていて、人の個性を否定しない世界観だと思います。「来世ではちゃんとしよう」と最後には前向きになれるところがこの作品のすてきなところだと思うので、見てくださる方々には「こんな人たちもいるし、私もまぁいっか」と前向きになってもらえたらなと思います。
◆既に撮影もかなり進んでいるとのことですが、続編となる今回の撮影初日はどんな思いで臨みましたか?
なぜかすごく緊張しちゃいました(笑)。前作の時に私が桃ちゃんのキャラクターを結構繊細に作っていたので、久しぶりの現場で桃ちゃんの声のトーンやしゃべり方、語尾がうまくチューニングできなくて。何度も何度も前作を見返して、桃ちゃんがどんな感じだったかを思い出す…というのが大変でした。
◆共演者の方々と久しぶりに会ってみてどうでしたか?
初めはみんなも緊張していて、少しよそよそしく「あ~久しぶり~!」みたいな感じだったんですけど、半日たったら元に戻っていました(笑)。みんな待合室では自分の家にいるかのようにリラックスしていますし、監督も含めてみんなでおしゃべりしたりしています。
◆現場ではどんな話をされることが多いですか?
いつも女子会みたいな雰囲気です(笑)。桃ちゃんが働く「スタジオデルタ」にいる男性陣も、わりとフェミニンというか。みんな一緒になってキャーキャー言っています(笑)。セフレのAくん役の塩野瑛久さんが現場にいらっしゃった時は、男性陣が「カッコいい~」「写真撮ってください!」とか言っていて面白かったです(笑)。
◆スタジオデルタで働く人々はそれぞれ魅力的ですが、内田さんが特に共感できるキャラクターは?
梅ちゃん(太田莉菜)かな。梅ちゃんの、ちょっと腐女子でオタクなところはすごく共感できます。あと人の恋愛を冷静に分析しているところは、私に似ている部分かなと思います。
◆逆に共感できないキャラクターは?
林君(後藤剛範)! 処女しか愛せないという独特の癖を持っているんですけど、それはちょっと理解できないです(笑)。
◆檜山(飛永翼)はどうですか?
檜山君は風俗に通っていて、本命の風俗嬢の心ちゃん(中川知香)に貢いでいるんですけど。「檜山君、頑張れ!」と思う一方、心ちゃんは檜山君のことをお客さんとしか見ていないことも知っているので、見ていて何だか複雑です(笑)。
◆松田(小関裕太)は?
セフレが何人もいて女癖が悪いところは嫌ですけど(笑)、でも松田君の気遣いができるところはすごくすてきだなと思います。女の子が一番欲しい言葉をサラッと言える男性なのは、ちょっと理想だったりしますね。
◆1話では、ついに結婚に焦りを感じた桃江が婚活パーティーに参加します。撮影を通して、内田さんはどんなことを感じましたか?
擬似的にですが初めて婚活をさせてもらって、すごく難しいなと感じました。何かを妥協しなければならないし、自分の全ての理想に合う人にはなかなか出会えないだろうなと1話を撮りながら感じました。あと婚活パーティーって、逆に男性側も自分のことを見定めてくるじゃないですか。それってすごくドキドキするし、オーディションを受けているような感覚になりますね。
◆もし内田さんが婚活をするなら、相手に求める条件は?
ギャンブルをしない人で、家事をまめにする人! 私自身、家事はあまり得意ではないので、一緒に協力してやりたいです。お任せされたら、家が崩壊するかもしれないです(笑)。
◆シーズン2では、桃江と松田の関係性に変化が生じたり、内容的にもさらに過激でさらに切なくなっていると聞きました。最後に見どころを教えてください。
今回は、キャラクター全員をピックアップして深掘りするようなストーリーになっています。シーズン1から見てくださっている方は、『来世ちゃん』のキャラクターたちにもっと人間味を感じ、もっと愛着が湧くのではないかと思います。でもシーズン2からでも楽しめるストーリーになっているので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです!
PROFILE
内田理央
●うちだ・りお…1991年9月27日生まれ。東京都出身。O型。最近の出演作に『レンアイ漫画家』『明治開化 新十郎探偵帖』『いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~』『はぐれ刑事三世』、映画「仮面病棟」「リカ 自称28歳の純愛モンスター」、舞台「物語なき、この世界。」など。
番組情報
ドラマParavi『来世ではちゃんとします2』
2021年8月11日(水)スタート
テレビ東京系 毎週(水)深0・40~
動画配信サービス「Paravi」にて2021年8月4日(水)後9・00より毎話独占先行配信中
出演:内田理央、太田莉菜、小関裕太、後藤剛範、飛永翼、小島藤子、ゆうたろう、中川知香、浦まゆ、塩野瑛久、平田雄也、野村尚平、富田健太郎、おばたのお兄さんほか
©「来世ではちゃんとします2」製作委員会
●photo/中田智章 text/山村千晴 hair&make/midori styling/ゴトウカナエ
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2021年8月25日(水)23:59